「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.118「ヒョンビンの生き方」

日本で新たな韓流ブームを引っ張っているドラマ『愛の不時着』。ヒョンビンとソン・イェジンの主役カップルが魅力的な演技を披露して、絶大な人気を得ている。特に、ヒョンビンの存在感が凄い。

まっすぐ生きている人

ヒョンビンは、『愛の不時着』で北朝鮮の将校のリ・ジョンヒョクを演じた。
正義感が強く、精神力が強靭で、人間的にもすばらしい。まさに、理想的な人物像だ。そんなキャラクターを演じているヒョンビン自身は、俳優としてどんな個性を持っているのだろうか。
個性と言えば、どのような基準で出演する作品を選ぶかどうかも俳優にとって重要な個性だ。
ヒョンビンが出演したすべての作品は視聴率的に成功作もあれば、そうでないものもあるが、彼が特別な存在感を放っていたのは事実だ。
それは、ヒョンビンの出演作を選択する視点が間違っていないことを証明している。

それゆえ、彼が出演する作品には秀作が本当に多いのだ。ヒョンビンが愛されるのは、まさに出演作の賜物かもしれない。
人間性に関して言うと、ヒョンビンの周囲の人々は彼を「まっすぐ生きている人」と評価する。
彼が俳優としてどれほど生き方に集中しているかを物語る逸話がある。俳優という仕事は、大衆の人気に大きく左右されるだけに、得るものも多いが諦めなければならないものも多い、という話だ。
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2020.06.27