韓国は出前・デリバリーが生活に根付いていることから、“ペダル(配達)民族”とも言われるが、その宅配の世界とは?
現在、韓国最高のイタリアンシェフ、セム・キムを筆頭に、アン・ジョンファン、ユン・ドゥジュン(Highlight)、チョン・セウンがパスタ・ピザのデリバリー専門店「I AM SAM」の運営に挑戦するバラエティ「配達して食べてくれるかな?」(tvN)が放送中。
メンバーたちが奮闘する姿や、毎週登場する新メニューも目を引くが、韓国の宅配事情が垣間見られるのも面白い。
番組では、アプリを使って注文を受け、配達という流れだが、6月2日(火)の放送では、メニュー注文の“備考欄”に、「猫を描いてくれませんか?」という要望が書かれていた。あるコミュニティで、袋などに猫を描いたデリバリーが話題となり、「猫を描いてください」が流行ったのだという。
それから、時々こういった注文が来るのだとか。「I AM SAM」ではさっそく、サービス担当のチョン・セウンがピザの箱に猫の絵を描いたが、何とも独特なタッチのリアル猫(笑)。絵の右上には大きな文字で「可愛い」と書き、猫の体の中には「誰が見ても猫」と書き込み、左下の隅にも「本当に…頑張りました!」と小さな文字でアピールするなど、チョン・セウンのセンスが満載。その甲斐あって、注文した客のレビューで星5つをもらった。
宅配の世界でも、こんな遊び心があるとは、韓国ならではだろう。最近は新型コロナウイルスの影響で、備考欄には「ドアの前に置いてください」が一番多いのだとか。また、「子供が寝ているので、ドアをノックしてください」という注意書きや、「雨の日に注文してすみません。ゆっくり安全運転で来てください」という気遣いのメッセージもあったエピソードなども紹介された。
それにしても、この番組でのチョン・セウンの働きぶりは目を見張るものがある。猫の絵もしかり、料理を作る以外、何でもこなすマルチプレーヤーだが、さすがシンガーソングライターと思わせる一面も。料理と一緒に味わうおすすめ音楽として、曲のプレイリストを書いたメモを入れるという斬新なサービスを考えたのだ。
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