「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流VOL.113 「芸能人と軍楽隊」

韓国陸軍公式サイトより

芸能人が兵役に就くとき、これまでは軍楽隊と義務警察の広報団が音楽活動ができる配属先であった。しかし、義務警察は2023年に廃止になるので今後は芸能人が所属することができなくなる。そうなると、軍楽隊がさらに重要性が増してくる。

レベルに応じて配属される

軍楽隊は、軍隊の中で楽器の演奏を通して行事や対外イベントなどの活動を行なっていく。
こうした軍楽隊は、陸軍だけでなく海軍や空軍にもあるが、芸能人が軍楽隊をめざすならば、選ぶのは陸軍が多い。兵役期間が海軍や空軍より短いからだ。
また、軍楽隊は希望者が多いのだが、芸能人は音楽センスが磨かれているので、選ばれる可能性がとても高い。
募集の状況を見てみると、楽器(木管、金管、打楽など)、実用音楽(リードギター、ベースギター、歌手、ピアノ、声楽など)、国楽(韓国伝統の音楽・舞踊)などに分類されている。

さらに、音楽のレベルによって所属先が変わる。
ハイレベルなのは、陸軍本部、国防省、陸軍士官学校、陸軍訓練所などである。こういう部隊は音楽大学の学生たちが兵役によって集められている。
その他では、各師団などで配属されるケースが多い。人数のうえでも、師団でメンバーが圧倒的に多くなっている。
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2020.03.07