韓国映画界もコロナウイルスで大打撃…公開延期・観客数 減少・海外ロケ 難航

韓国映画記者協会が主催する授賞式「今年の映画賞」もコロナウイルスの影響で開催を延期することにした。主催者側は「緊急理事会を開いて協議をした結果、授賞式を延期することが決定した。残念ではあるが、当局の方針に積極的に従っていこうと思う。コロナウイルスの影響が落ち着いてから、改めて授賞式の日にちを決めていく」と話した。

「第56回 大鐘賞映画祭」も今月はじめに授賞式の延期を発表していた。当初は25日に開催予定であったが、組織委員会が「コロナウイルスの影響で、会場に来て下さる観客の皆さんとアーティストの安全が侵されることが懸念されるため、開催を延期することにした」と伝えた。

◇海外ロケにも支障…「制作に問題がないよう努める」

海外ロケを予定していた映画にも支障がありそうだ。ファン・ジョンミンとヒョンビンが主演の映画「交渉」は来月ヨルダンでの撮影を予定していた。しかしコロナウイルス防止措置で、ヨルダンへの韓国人入国が禁止され、撮影スケジュールを変更せざるを得なくなった。ヨルダン政府は韓国人の他にも中国人、イラン人の入国も禁止している。

「交渉」の配給会社であるMEGABOX中央 株式会社プラスエムの関係者はNews1に対して「まだクランクインの日程調整もできておらず、現在協議中」とし、「制作に影響が出ないように努めていく」と明らかにした。「交渉」の現場スタッフ先発隊がヨルダンに事前調査に行ったものの、今すぐ撮影チームがヨルダンロケを強行するのは現段階では難しいと思われる。

その他にも海外ロケを進めている映画には、ハ・ジョンウとチュ・ジフン主演の「被拉」もある。3月中旬にモロッコをメインとした海外ロケが予定されていた状況だ。まだモロッコからは韓国人の入国は禁止されていないが、韓国の状況が深刻化しているため、この先禁止になる可能性もあり得る。

配給会社Show Boxの関係者はNews1に「まだクランクアップまで日にちがあるので、状況を見守っている」と話した。

またソン・ジュンギ主演の「ポゴタ」は現在コロンビアで撮影中だ。

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2020.02.24