イ・ウンジュはドラマとスクリーンを行き来した俳優として、映画「虹鱒」(1999)をはじめに、「オー!スジョン」(2000)、「バンジージャンプする」(2001)、「永遠の片想い」(2002)、「白い部屋」(2002)、「愛と死を見つめて」(2003)、「オー!マイDJ」(2004)、「ブラザーフッド」(2004)、「スカーレットレター」(2004)などで活躍した。
ホン・サンス監督が演出した「オー!スジョン」ではヒロインのスジョン役を演じ好評を得て、「第38回大鐘(テジョン)賞映画祭」で新人賞を受賞した。その後、イ・ビョンホンと共演した「バンジージャンプする」、ソン・イェジンやチャ・テヒョンと出演した感性的な恋愛作「永遠の片想い」などが人気を博し、20代を代表する女優に選ばれた。そしてカン・ジェギュ監督が演出し、チャン・ドンゴンやウォンビンと出演した「ブラザーフッド」は1000万人の累積観客数を突破し話題を呼んだ。
イ・ウンジュの遺作は2004年10月29日に韓国で公開した青少年観覧不可作品「スカーレットレター」であり、劇中ジャズ歌手カヒ役を熱演した。劇中主題歌「Only When I Sleep」を直々に歌い注目を集め、破格的な演技変身を試みるなどの努力をした。
同年代の俳優たちに比べて繊細で優れた感情表現と独歩的な雰囲気、そしてドラマ「火の鳥」や映画「ブラザーフッド」などの成功で興行性まで兼ね備えた俳優と評価されたイ・ウンジュ。しかし、翌年2月に衝撃的な悲報が伝わり、二度と顔を見ることができなくなった。
イ・ウンジュが死亡した後15年が経ったが、ファンを今もなお“女優イ・ウンジュ”を偲んでいる。
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