残り1曲となり、名残惜しむファンに、スヒョンが「時間が早いですね。こんなにカッコいい人が立っていると時間が…」と話していると、またもや笑い声が起こり、「なんで笑ってるの？　いま笑ってるファンはフン・ファン！」とスヒョン。メンバーのフンを使って、もはや持ちギャグのように笑いをとり、会場を和ませたが、「最後の曲に行く前に、皆さんに伝えたいことをちゃんと話したいと思います」と真剣な表情に変わり、心の内に秘めていた想いを話し始めた。

「入隊する前はすごく辛かったです。入隊の発表もできなくて…。KISSmeの皆さんもすごく辛かったと思いますし、スヒョンもすごく大変でした」と当時はKISSmeにもメンバーたちにもすごく申し訳ない気持ちだったと振り返り、「入隊してから、KISSmeの皆さん、ここにいる皆さんに、軍隊が終わったら、絶対にスヒョンがもっと頑張って、皆さんをもっと幸せにしたいって気持ちをずっと持って、元気で無事に帰ってきました。皆さんのおかげです。ありがとうございます」とファンに謝罪と感謝の気持ちを伝えた。

続けて、「絶対みんなとスヒョン、同じ気持ちだから。スヒョンが軍隊にいるとき、U-KISSがいろいろあったじゃないですか。そのときは、本当に大変でした。言葉で説明できないぐらい、心がごちゃごちゃになって。これでもう諦めようかなと思ったこともあったし、いろいろあって……。本当に辛かったんですけど、やっぱりKISSmeの一人ひとりが、スヒョンが何をやっても信じて、ずっと応援しているのを絶対に裏切りたくないと思いました。何があっても、皆さんはスヒョンの味方だから、これからずっと、スヒョンが頑張ります」と絞り出すような声で話すスヒョン。会場からの大きな拍手を全身に浴び、しばらくの沈黙の後、「応援してくれるよね？」と一言。さらに大きな拍手で応えるファンたち。

スヒョンは「絶対にいいことがあると思います。それを皆さんに約束して、その約束をずっと守っていって、その約束が果たせるように、もっとスヒョンが頑張ります。皆さん、よろしくお願いします」と頭を下げた。

ラストは「最後の曲…、歌えるかな」というほど感情がこみ上げた様子のスヒョンだったが、気持ちを切り替え、ソロデビューシングル「君だけを」を歌唱。「いますべてを守っていたいよ　抱きしめる心があるから」、「君だけを守っていたくて　君だけに愛しかないんだ」という歌詞を心に深く突き刺さる切ない歌声で届け、会場に余韻を残しながら、本編を締めくくった。
「シン・スヒョン！」コールを受け、「I’ll be there」でアンコールステージに戻ってきたスヒョン。お馴染みの「君に会いたいよ」のパートでは客席にマイクを向け、ファンが大合唱し、それに続く「この声は君を呼んでる」では、スヒョンが“君”を“KISSme”に変えて叫ぶなど、会場は一体感に包まれた。

その雰囲気のまま、U-KISSのダンスナンバー「Standing Still」に突入すると、パワフルなダンスやマイクをクルクル回すパフォーマンスなどで魅力全開のスヒョンに、ファンの掛け声も大きくなり、フロア全体が揺れるほどの盛り上がりに。本来はここで終了の予定だったが、興奮冷めやらぬ客席に、「もう1曲歌いましょうか？」とスヒョン。ファンが歓喜する中、オープニングで歌った「YOURS」をもう一度歌い、「皆さん、愛してるよ」と頭の上でハートポーズをしながら、ファンへのあふれる愛を示した。

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