チャン・グンソクは2018年7月に兵役に入り、社会服務要員として勤務を続けている。芸能界に不在で寂しいのは確かだが、そんな日々の中でも、かつての彼の言葉を思い出すと、なぜか心がときめいてくる。
完璧なエンターティナー
あれは、2010年11月27日にパシフィコ横浜で開かれたジャパンツアーのときだった。チャン・グンソクはドラマ『メリは外泊中』で特に印象に残っているエピソードについて語った。
「キャラクターの設定上、酒に酔っているというシーンがとても多かったのですが、実際にお酒を飲んでから撮影に臨むこともありましたね。それから、僕は寒いのが苦手なのに、韓国はとても寒いんですよ。撮影のときにからだ中に携帯カイロを貼って撮影に臨みましたが、貼っていることを忘れてそのまま帰って寝てしまい、ヤケドしそうになったこともあります」
この話を聞いたときは、全身にカイロを貼ったチャン・グンソクを想像して笑ってしまった。
2011年11月25日、都内で記者会見を開いたときにチャン・グンソクは、「今まで『アジアのプリンス』とか『ワールドプリンス』とか自分のニックネームを自分で言っていました」と語り始めた。
「それは僕自身が本物のプリンスということではなく、『プリンスに絶対なるぞ!』というメッセージを込めていたんです。今でも、自分が『アジアのプリンス』『ワールドプリンス』になりたいと思っています。次の目標は、俳優としてハリウッドや中国などいろんな国の映画に出て、韓国人の演技とかアジア人のコンテンツパワーとかを見せてあげたいですね。韓国や日本だけじゃなく、世界のいろいろなステージでみなさんのために歌って演技ができる完璧なエンターティナーになるのが夢です」
このときは、話のスケールが本当に大きかった。
(ページ2に続く)