必要な助走期間
今でも語り草になっているのが歴代最高視聴率の65・8%だ。『初恋』は凄いドラマだった。
もちろん、ペ・ヨンジュンの力だけで驚異的な視聴率が達成されたわけではないが、主役となったドラマがそれほど高い評価を得たということは、彼が俳優の中で特別なオーラを「持っている」ことを如実に証明していた。
しかし、その後のペ・ヨンジュンは苦境に陥った。『初恋』の撮影が終わったあとに休養に入っていた彼は、1997年7月18日に武術ジムでのトレーニング中に右足首を骨折し、全治3カ月の重傷を負った。
入院を余儀なくされて鬱屈した日々を過ごしたペ・ヨンジュン。順風満帆だった彼の俳優人生に初めて訪れた挫折だと言えるだろう。
右足首の骨折が治って復帰したペ・ヨンジュンは、『裸足の青春』『愛の群像』に主演した。韓国で視聴率がふるわなかったが、2つともペ・ヨンジュンにとって意味がある作品であった。
『愛の群像』の放送は韓国で1999年6月に終わり、ペ・ヨンジュンは俳優活動を休んで成均館(ソンギュングァン)大学で演技の専門的な勉学に励んだ。
デビューしてから5年が経っていた。さらなる高みを究めるために必要な助走期間であったとも言える。
しかし、その助走が長くなりすぎる前に彼は復帰して、2001年4月から放送が始まった『ホテリアー』に主演した。このドラマは好評のうちに6月に放送が終わったが、その後のペ・ヨンジュンはアメリカで自由な空気を満喫し、それからいよいよ『冬のソナタ』の主演を決めて撮影に備えた。
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ペ・ヨンジュンとチェ・ジウは2009年の記者会見で何を語ったか
ペ・ヨンジュンは2009年の記者会見で自著について何を語ったか