「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.77「パク・ソジュンの真骨頂」

パク・ソジュンは現在30歳である。20代後半から30歳にかけて、韓国の男優は兵役という問題を乗り越えなくてはならない。事実、今でもこの年齢の主役級俳優が兵役に入っていて、韓国芸能界の男優陣に欠員が生じている。そんな中で、存在感を増しているのがパク・ソジュンだ。

完璧な男を演じたはずが……

パク・ソジュンは、大学に在学中に兵役を終えていて、兵役問題に悩まされる必要がない。思う存分に俳優の仕事にエネルギーを注ぎ込むことができるのだ。
そんな彼の最近の活躍が目ざましい。
それも好対照とも言える2つの作品で……。
1つはドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』である。
このドラマでパク・ソジュンが演じているのは、ユミョン・グループ副会長のイ・ヨンジュンだ。

誰が見ても、ヨンジュンは完璧な男だった。
仕事ができて長身でハンサム。外国語も堪能だ。
「完璧な人間しか愛さない」
そう公言しているヨンジュンは、自分が一番好きだというナルシストでもあった。
そんなヨンジュンにずっと仕えてきたのが、パク・ミニョンが演じるキム・ミソである。秘書としてとても有能で美人だ。
こんな素晴らしい秘書が突然退職を願い出るところからドラマが始まっていく。
とにかく、ヨンジュンは「ミソがなぜ秘書を辞めるのか」がまったくわからない。

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2019.06.29