「イベントレポ」NCT 127、初の全国ツアー7都市14公演を完走!さいたまスーパーアリーナにて大熱狂のツアーファイナル

テヨンの「みなさん、盛り上がっていますか!」という呼びかけに、言うまでもなく大歓声で応える観客たち。ジェヒョンは「ホール公演では近い距離で皆さんと会えることが良かったんですけど、会場が大きくなると皆さんが送ってくれるパワーも大きくなって嬉しいですね」と喜ぶ。またユウタは「ついに僕たちNCT 127がさいたまスーパーアリーナにたどり着きました」と感慨深げに話すと、ツアータイトルの“The Origin”にかけて「皆さんと僕たちの新しいスタート地点がここになると思う」と意気込みも語った。

テイルとドヨンの美声の掛け合いから始まる「Fly Away With Me」、電話のコール音やピアノの音色などを印象的に使った「Back 2 U (AM 01:27)」で、ここまで見せてきた力強く精悍な姿とまた違う感傷的な一面も見せると、映像を挟んでさらに奥深いNCT 127の世界を見せて行く。

衣装を近未来感のあるものから、黒に赤のラインが入ったパンツに、白シャツというシンプルなものに変えてステージに戻ってきたメンバーは、9分割された背面の枠の中に各々に入り、「City 127」を歌う。優しく温かみのある歌声で会場を包み込むと、さらに“君は僕の天使”と歌う「Angel」も歌唱。歌いながらメンバー同士でハグをしたり、肩を組んだりと仲の良さを見せつけつつ、客席の中の“天使”を探すようなジェスチャーも入れて甘い恋の歌を届ける。「実は、僕たちの優しい姿もお見せしたかったんです」と、ドヨンがこのステージに込めた思いを説明すると、都会の夜景のような映像とコラボしながら「Sun & Moon」まで歌い上げた。

マークのソロダンスから始まった「Dreaming」では、怪しげな雰囲気の漂う楽曲をセクシーな動きを交えてパフォーマンスし、また新たな引き出しを開く。続いて、NCT 127がダンスパフォーマンスだけでなく、ボーカル面でも高いスキルを持っていることを証明するブロックへ。「Timeless」をテイル、ジェヒョン、ドヨンの3人で、「No Longer」ではジョンウ、ヘチャンも加わり、それぞれの声の特徴を活かした極上の歌を紡ぐ。過度な演出は加えず、ただステージに立ち切々と歌い続ける姿が、さらに歌の感性を高め、聴く者の心へと歌を浸透させて行く。NCT 127といえば、ダンスやラップなどがイメージとして沸くが、このボーカルラインがしっかりと基盤を支えているからこそ、さまざまな表現ができるのだと改めて実感する。

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2019.04.03