2月2日の大阪公演を皮切りに、全国7都市14公演のホール&アリーナツアー<NCT 127 1st Tour ‘NEO CITY : JAPAN - The Origin’>を行ってきたグローバルボーイズグループ、NCT 127(エヌシーティー イチニナナ)が、そのツアーファイナルを3月31日、さいたまスーパーアリーナで行った。今回はNCT 127にとって初の日本ツアーで、最終公演の地となったさいたまスーパーアリーナは自身初となる単独アリーナ公演ともなり、集まった17,000人の観客と、AbemaTVの生中継を通じて視聴した多くの人たちへ、彼らにしかできないスタイルのライブで唯一無二の存在感を見せつけた。
客席の照明が落ち、会場が観客の持つペンライトの光で染められると、ついにその瞬間がやって来る。“現在、過去、未来”“あなたは今、どこにいますか?”“あなたはどの瞬間を生きていますか?”――ステージ背面を覆うビジョンにメッセージが示され、メンバーの身体のパーツをフューチャーした映像が流れると、その間を割ってテイル、ジャニー、テヨン、ユウタ、ドヨン、ジェヒョン、ジョンウ、マーク、ヘチャンが姿を現す。名前をコールされたメンバーが一人ずつ、メインステージの中央へと歩み出て、最後、センターにテヨンが入ると、大きな火花が上がるとともに「Cherry Bomb」がスタート。
フォーメーションを絶えず変化させながら、緩急のあるダンスで魅せる。さらに原曲からアレンジをして延ばし、メンバーそれぞれがソロダンスを披露。同時に、ビジョンに名前が出るという演出で、パフォーマンスをしながらメンバーを紹介して行く。オープニング映像を使って名前と顔が一目でわかるような演出はよく目にするが、一味加えた方法に、こんな一端からもNCT 127がセオリーにとらわれない、自分たちだけの表現をしようとしている意志が伝わって来る。
2曲目からは日本デビューミニアルバム『Chain』の収録曲を3曲続ける。「Come Back」ではメインステージに6人、背面の中段に3人という編成でステージを縦横に使ったパフォーマンスを見せ、「Limitless」では、縦横に3つ合計9つに分けられた背面の枠の中にメンバーが入り、映像のメンバーとコラボレーション。一瞬、どれが実物でどれが映像なのか混乱してしまうくらいの融合で、観客を圧倒する。そして、ユウタを先頭にメインステージからアリーナ席中央に据えられた円形のセンターステージに花道を通って移動すると、「Chain」を披露。より近い距離で見るメンバーの姿に、一層大きな歓声を上げる観客たちは、絶妙なタイミングでコールを入れて行く。後半は曲のリズムに合わせて炎も上がり、最高潮の盛り上がりでオープニングから4曲を駆け抜けた。
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