◆お互いに第一印象と、共演してみて印象が変わったということはありましたか?
ヘジン:サンヒョンさんは、作品の経歴も長いですし、ヒット作もたくさんあったので、なんかクールなイメージでした。クールで神経質だと思ったんですが、神経質じゃない私よりもっと神経質じゃなくて、とても従順な感じでした。みんながよければそれで良いと思っていて、サンヒョンさんが不満を感じるような状況でも、それを表に出すことなく自分の中で解決されるんですよね。私が抱いていたイメージと、完全に違っていました。
サンヒョン:いくら不満があっても、それは裏で解決することであって現場であらわにしたりはしません。
ヘジン:とても優しいんですよ。
サンヒョン:いろんな女優の方と共演してきましたが、その中でも本当に性格のいい女優さんだと思います。とても優しいですし。女優の方がさばさばしてて性格も良かったら、気軽に話せるし色んな問題も乗り越えられると思うんですが、もしそれが難しいと全てにおいて難しくなってしまいます。でもヘジンさんは、それを全部受け止めて、自分の意見も話してくれて・・・こんな女優さんは初めてでした。普通だと、自分の演技だけに集中して、他人の感情や演技についてはあまり話すことはありません。でも、僕たちのドラマが複雑な作品だったので、そういう会話をたくさん交わしました。ヘジンさんからアドバイスを貰ったり、僕が意見を言ったりと、たくさん話し合えてよかったと思っています。演技以外のこともたくさん話しましたよね。
◆お二人が考えるナム・ヒョンジュとキム・ドヨンの魅力はどのようなところですか?
ヘジン:キム・ドヨンの魅力は、作品の最初から最後まで嘘がつけなくて、優しい姿が一貫していたところ。ヒョンジュの魅力は、魅力だといえるかどうか分かりませんが、自分の肩の荷を下ろす事ができるところ。抱え込まずに諦めるようなところ。ドヨンに対してもそうでしたよね。それを魅力だと呼べるなら…それが魅力ですかね。
サンヒョン:キム・ドヨンの魅力は、自分のプライドが高くて、頑固で、家族思いで、一人の女性を愛しているように見えても、心の底では二人の女性を想っていて…(笑)。責任感が強いんだと思います。ヒョンジュの魅力は・・・優しいところ。あと嘘が上手(笑)。
◆もしご自分が余命数ヶ月だと突然宣告されたら何をすると思いますか?(何が一番したいですか?)
ヘジン:実際にその立場になってみないと分かりませんが、もし自分がその状況になったら、夫と子供との残された時間を良い思い出として残し、死というものは恐怖ではなく、誰にでも訪れるものだということを受け入れるために努力すると思います。夫や娘にもその恐怖を与えず、私自身が淡々と受け入れながら、死は恐怖じゃないんだということを受け止めると思います。
サンヒョン:僕はこの病院は間違ってるんだ、誤診だと思いながら、別の病院へ行って再検査を受けると思います。日本やアメリカにも行って…それでも結果が同じで、もし一週間後に人生が終わるとしても、一番心配なのは子供たちのことです。子供たちが一番心配で、僕は解決策を探すためにずっと病院に通い続けると思います。そう簡単には受け止められないと思います。
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