兵役期間の軍務を終えて除隊しても、これで完全に兵役が終わったとは言えない。なぜなら、除隊した人は予備軍に編入されて、毎年のように定期的な軍事訓練を受けるからだ。そういう意味では、兵役は除隊後も続いていくのだ。
どんな訓練?
予備軍は、戦時のときに兵士として戦線に入っていく人たちのことだ。平時には社会で一般人として活動するが、籍そのものは軍に残っていて、以後も予備軍として戦時に備えている。
それなのに、射撃の腕がなまってはいけない。そこで、除隊後も定期的に訓練を受ける必要がある。
その最初が動員訓練で、除隊してから4年間受ける。
対象者は1年間に28時間ずつの訓練をこなす。普通は、2泊3日の合宿形式で行なわれることが多い。
このときは、射撃の訓練を反復したりする。
4年間の動員訓練が終わると、今度は2年間の郷防訓練に移る。ここでは、1年間に20時間ずつの訓練を行なっていく。
以上のように6年間の訓練をこなしても、まだ兵役は終わりではない。
その次の訓練もあるのだ。
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