#. カメラ前にだけ立てば180度変わるアイドル→演技の天才
初めてのドラマだった「大丈夫、愛だ」のハン・ガンウで初めて登場した当時、耳まで真っ赤になっていたト・ギョンスだ。 EXOデビュー当時、生放送で失敗をしたためにカメラ恐怖症になったというト・ギョンスの震える心境を正しく教えてくれるシーンだ。だが、彼のまなざし、表情だけ見ると、そのような心の内が全く分からない。 EXOのメンバーとして舞台に立つ時も同じだ。普段はとても静かで、とても恥ずかしがりやだが、舞台の上、カメラの前では豹変する天性のアイドル、俳優がすぐにト・ギョンスだ。
挑戦を恐れない肝っ玉がある性格に、基本的に生まれついた中低音の声、安定した発音と発声などは俳優としてト・ギョンスが持っている最も大きな強みといえる。また、とりわけ大きくてきれいな目はキャラクターの数多くの感情を表わして、視聴者がドラマに没頭できる原動力になってくれる。 これは小さな配役からゆっくり磨きあげて積み重ねた演技力を基に、今では製作費153億ウォンの映画「スイングキッズ」を導く“今旬俳優”になったト・ギョンスに、“演技の天才”という修飾語が惜しくない理由でもある。
1月にデビュー7年ぶりに初めて6日間の休暇をもらったという彼だ。それだけ熾烈に生きてきたという意味。 「明日へ」を始め、「大丈夫、愛だ」、「君を憶えてる」、「純情」、「あの日、兄貴が灯した光」、「ボクらのラブ♡アカデミー」、「7号室」、「神と一緒に1、2」、「100日の朗君様」、「スイングキッズ」まで、彼が出演した作品だけで何と11本になる。 そのうえ、1月には吹き替えをした韓国のアニメ映画「アンダードッグ」も公開される。もちろん助演、特別出演も含めたが、EXOで活動しながらのフィルモグラフィーだとは信じられないほどだ。
とりわけ昨年は「スイングキッズ」の撮影のために坊主頭にした状態で、「7号室」の広報とEXOのコンサートを並行したし、これは「100日の朗君様」の撮影当時にも同じだった。 EXOのカムバック準備と活動も怠らなかったト・ギョンスは、現在もEXOのリパッケージ活動と「スイングキッズ」の広報を共に進めていて目が回るほど忙しい毎日を送っている。だが「大変だ」ではなく「おもしろい」という言葉で自身をより一層奮い立たせ責任感ある姿を見せたりする。
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