「コラム」韓国のビックリ/追記編21「お客様は神様ではない」

やっぱり……
別のあるとき、キャビンアテンダントが持っていたポットをうっかり傾けてしまい、座席にいた私の脚にかなりのお湯がかかった。
「ヒャー」
あまりに熱くて悲鳴をあげてしまった。
ただし、お湯を乗客にかけた当人はボーッと突っ立っているだけ。
「それほど熱かったかしら?」
そんな表情に見えた。
私の大げさな反応を見抜くところはさすがだが……。

一事が万事なのである。
韓国の航空会社のキャビンアテンダントはプライドが相当に高いようで、「私は乗客より上」と思っているフシがある。当たっているかもしれないが、それを表情や口調に出してはいけない。
意外なこともあった。大韓航空の飛行機に乗ったのに、やたらと愛想がいいキャビンアテンダントがいたのだ。
目が素直に笑っている。客の値踏みもしていない。
「彼女は韓国の女性ではないな」
そう思って名札を見たら日本名だった。
「なるほど」
大いに納得した次第だ

文=康 熙奉(カン ヒボン)

康熙奉(カン・ヒボン)著『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(実業之日本社)

康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。

コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/

 

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2018.12.15