ワールドカップ共催の成功
日韓パートナーシップ宣言を受けて韓国政府は第一次の大衆文化開放を決定。国際映画祭で賞を取った映画や、漫画雑誌などの出版物が最初に解禁となった。
１９９９年９月からは音楽にも波及し、２０００年６月には日本人による音楽コンサートがどんな会場でも開催できるようになった。
以後も日本の大衆文化が段階的に解禁されていったが、遅きに失したのは明らかである。日本の大衆文化を禁止していたこと自体が「あまりに過剰な措置だった」と言わざるをえない。
やがて韓流でアジアを席巻することになる韓国も、１９９０年代の以前にはまだ自国の大衆文化に自信が持てなかったのだ。
一方、日韓関係の好転という流れの中で、２００２年には日韓共催のＦＩＦＡワールドカップ大会が行なわれ、両国は世界的なスポーツイベントを共同で成功させるという大事を成し遂げた。
この大会が、両国の草の根的な交流を促進させたことは間違いない。そういう下地があったからこそ、２００３年以降に日本で韓流が人気を博したのである。
その反動として、日本で嫌韓の動きが起こったのも事実なのだが……。
文＝康 熙奉（カン ヒボン）
コラム提供：ロコレ
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