そんなミン・ウヒョクがソロで披露したのはミュージカル「ドラキュラ」から「Loving you Keeps Me Alive」と、「フランケンシュタイン」から「君の夢の中で」の2曲。どちらの作品も異形の存在にまつわる様々な人の思いが交錯する切ない物語だ。
ミン・ウヒョクは、語りかけるような美しいファルセットと強い意志のこもったパワフルボイスの両刀で、情感ほとばしるステージを繰り広げた。
ソロステージの最後に登場したのはイ・ジフン。「僕はこれまでにたくさんのコンサートをやってきましたが、今日のステージはとても意味深いものだと感じています。そう簡単には集まれない4人で、日本のステージに立てるということはとても光栄なことです。皆さんの前でステージに立てる日がずっと続くといいなと思います」と、すっとした佇まいで客席に語りかける姿はとてもスマート。そんなイ・ジフンも歌が始まるととても情熱的で、「モーツァルト!」の「影を逃れて」では、胸の痛みを絞り上げるようなハイトーンボーカルに圧倒される。もう1曲は「キンキーブーツ」から「The Soul of a Man」とロックなナンバーを披露した。
前半のラストは4人そろって「ノートルダム・ド・パリ」から「Belle」を熱唱。低音のチョン・ドンソクから始まり、転調を重ねながらソン・ジュンホ、ミン・ウヒョク、そして高音のイ・ジフンへとバトンを渡していく。それぞれのパートの最後の歌詞にある「エスメラルダ」と名前を呼びかける部分は4人それぞれの情感の表現があり、同じメロディーを歌っているけれど様々な愛の形を見ているような、壮大な世界観を感じさせる。
後半パートでは、それぞれカジュアルな明るいカラーのスーツ姿に衣装をチェンジ。「Time to say good bye」を4人で歌い上げ、その歌唱力をいかんなく披露する。
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