次に登場したのはこの日集まった4人の中では最年少のチョン・ドンソク。甘いマスクから放たれる歌声にはその年齢を忘れさせる深みがあり、瞬く間に空間をその響きで埋め尽くす。披露されたのは自身のミュージカルデビュー作品であり「歌う度に色々なことを思い出させてくれる」と話す「ノートルダム・ド・パリ」から物語の序章である「カテドラルの時代」、そして「ファントム」から「君は彼の元へ」。「日本に久しぶりに来たので、緊張して昨日は1時間しか眠れませんでした」と物静かにはにかむ姿と、歌っている時の威厳ある佇まいとのギャップも可愛らしい。
チョン・ドンソクが「僕の大好きな先輩、ジュンホさんと一緒に準備しました」と紹介して、ソン・ジュンホをステージに招き入れ、2人のデュエットで披露されたのはミュージカル「エリザベート」から「闇が広がる」。劇中では死の象徴であるトートが歌う、カリスマ溢れる存在感が必須の楽曲が、2人の迫力の歌声により艶やかに地を這うように、空を覆いつくすように再現された。
イ・ジフンとミン・ウヒョクは「デスノート」から「奴の心の中へ」をデュエット。主人公たちの心理戦ともいえるこの曲を、イ・ジフンとミン・ウヒョクの2人も思わず息をのむような緊迫感で表現してみせた。
「僕は今回の公演が日本で3回目の公演になるんですが、10ヶ月ぶりの来日になります。皆さんに本当に会いたかったです」と改めて日本のファンへあいさつの言葉を投げかけるミン・ウヒョク。「ジフン先輩と日本で歌を歌うのは新鮮な感じがしますね。同じ作品に出演して本当の兄弟のように過ごしたのですが、いつまた同じステージに立てるだろうかと待っていたんです。こうして素敵な会場で、こんなに素敵な皆さんとご一緒することができて本当に光栄です!」と明るく親しみのある笑顔を見せた。
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