「コラム」連載 康熙奉(カン・ヒボン)のオンジェナ韓流Vol.38「防弾少年団の兵役問題」

不公平という意見

現在、スポーツや芸術の分野で極めて優れた成績を挙げた人には兵役免除の特典がある。たとえば、スポーツ選手なら、オリンピックで銅メダル以上、アジア大会で金メダルを取れば兵役免除となり、音楽家の場合もクラシックの国際コンクールで2位以上、国楽の国内大会で1位になれば、兵役免除の恩恵がある。
しかし、大衆音楽はその対象から完全に外れている。このことに対して、「とても不公平ではないか」という意見が韓国で出始めている。
それもすべて、防弾少年団がアメリカの「ビルボード」のチャートで1位を獲得するほどの大活躍をしているからだ。その結果、新たな議論が起こったのである。

さらには、分断国家として北朝鮮と対峙している韓国が、緊張緩和によって兵役制度の見直しをする可能性もある。
それだけに、今後の兵役制度そのものが変わる可能性がある。少なくとも現状のままでないことは確かだ。
これほどの人気を誇る防弾少年団が、兵役によって芸能活動の休止にならないようにすることが、韓国にとって国益にかなうのではないだろうか。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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  • 2018.09.22