「個別インタビュー」ヨン・ウジン「自分の人生を考えさせられた作品です」

Q.ウジンさんは普段からドラマ撮影期間は現場やそれ以外の場所でもその役の性格にずっと入り込んでいるような感じになる方ですか?
ヨン・ウジン:そうならざるを得ない現場ですね。「内省的なボス」を撮影していた時は、ほとんど家に帰らずに現場にいました。ウン・ファンギというキャラクターに入り込んでいた4か月でしたし、これまでで一番自分の中で悩みが深かった作品でもありました。そして自分自身を誇りに思い、愛する時間にもなりましたね。ウン・ファンギというキャラクターを理解していきながら、今後の人生で僕がどんな心構えを持って生きていかなければいけないなのか、反省もしましたし、学ぶ時間にもなりました。

Q.ファン・ウンギを表現することにとても苦労されたようですね。
ヨン・ウジン:僕は幼い頃、内省的な性格が自分の中にあったことを分かっていましたので、うまく演じられるだろうと思っていました。でも演技をすればするほど、難しく感じたんですね。短編的に内省的な部分だけ見せようとするので、難しさを感じました。それによってストレスも感じましたが、ある時、キャラクターを演じる上で悟ったことがありました。内省的と言っても、ただ言葉が少ないというだけでなく、他人に対して配慮するところが多く、包容力のある人で、考えがたくさんある人なんだということをつかみました。「あ、これだ」と思い、それからは表現がより豊かになったと思います。これまでのどの作品よりもたくさん悩み、ストレスも感じたので、精神的に大変な部分はありましたね。

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2018.07.24