「インタビュー」「大君」チュ・サンウク“誰かに勝ちたいという気持ちや嫉妬は自分にとってマイナスになると感じます”

写真=WILLエンターテインメント

 

イ・ガンは朝鮮時代の首陽大君(世祖)をモチーフに作られた。弟の安平大君を殺し、王位についた首陽大君のように、イ・ガンもやはり弟イ・フィ(ユン・シユン)と葛藤し続ける。イ・フィに対する劣等感と両親からの愛情の欠如は、イ・ガンを後押しする力だった。チュ・サンウクは「最初から最後まで悪いだけのキャラクターではないという点が気に入りました。名分ある悪役を作ろうと努力しました」と説明した。

「卑怯な言い訳のように聞こえるかもしれませんが、イ・ガンは幼い頃から両親の愛が弟にだけ向けられるのを見ながら嫉妬と怒りをためてきたと思いました。ジャヒョン(チン・セヨン)に対する愛もジャヒョンが弟の女だという怒りから始まったと思います。作品をスタートした時、監督と作家に“単純な悪役は避けたい”とお話ししたのですが、ある程度成功したと思います」

イ・ガンの最後は悲惨だ。手下のオ・ウルン(キム・ボムジン)に自身を切ってほしいと頼み、結局彼の刀で命を失う。イ・ガンを演じた後遺症が大きそうだが、チェ・サンウクは「僕は“カット”という言葉がかかればすぐに現実に戻る方です」と笑った。チュ・サンウクは撮影現場でもムードメーカーだった。冗談が好きな性格のためだ。

ユン・シユン、チン・セヨン、ヒョヨンなどの俳優との呼吸も良かった。自身より7~15歳も若い後輩たちと演技をしたが、何度も「世代の違いは全く感じなかったです」と強調した。チュ・サンウクは「後輩たちはとても純粋でした。純粋さからのみ出てくる演技と涙がありました」と称賛した。

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2018.05.22