俳優チャン・グンソク主演ドラマ「スイッチ」、ありきたりでない3つの魅力

 

(1)お互いが助け合う1人2役の新しいパターン

「スイッチ」の最も重要なポイントは、これまでのドラマで1人2役を活用する方式とは全く違うという点にある。「スイッチ」は、サ・ドチャンとペク・ジュンスが、「お互いを助ける」という関係を持っている。ペク・ジュンスの代わりをしていたサ・ドチャンが正体がばれそうになったときに、ペク・ジュンスがサ・ドチャンを助けた。

またサ・ドチャンは、ペク・ジュンスの検事という職業には未練がなく、むしろ詐欺師という事実を積極的に活用して、自身の得意とする詐欺の技術を利用して犯罪者を一掃している。

(2)「勧善懲悪」ではなく「悪が悪を罰する」という独自の構成

「スイッチ」の独自の構成は、完全な善が悪を罰するのではなく、「詐欺」と呼ばれる「小さな悪」で「巨大な悪」を退けるという点だ。これによって、犯罪者を対象に「詐欺」をかけるサ・ドチャンの歩みが彼らを罰するように感じられて、視聴者に痛快な気分を感じさせている。サ・ドチャンは、検事を偽って賭博場を急襲したり、麻薬組織に接近して麻薬が積まれたトラックを丸ごと奪って麻薬組織の実体を明らかにするなど奇想天外な展開を見せている。

また、サ・ドチャンが一度も自分の口で「世の中を変える」とか、「定義を実現する」という悲壮な正義感を標榜していないことにもある。むしろストレートなメッセージではなく、サ・ドチャンの神出鬼没な詐欺によって愉快で爽快なドラマをプレゼントしている。

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2018.04.25