第15師団(勝利部隊)の新兵教育隊で新兵訓練を終えたジョン・ヨンファは、第2軍団・第702特攻連隊に配属となった。本格的な軍務が開始されたのだが、部隊においてどんなことに気をつけたらいいだろうか。
同僚は年下ばかり
第702特攻連隊に入って特別な任務に就くことになったジョン・ヨンファ。同僚となる兵士はどんな人たちだろうか。
わかりやすく言えば、ジョン・ヨンファと一緒に軍務を行なう兵役履行者たちは、20歳前後の大学生がほとんどである。
韓国では、高校を卒業した男子の多くが大学に入り、学業を1年間か2年間行なってから休学して兵役に入る。
なぜならば、大学にいる間に兵役を終えておかないと就職で困難をきたすからである。そういう意味でも、韓国の男子大学生が卒業するのは、兵役による休学期間の影響で25歳前後になる。
芸能人の場合は、芸能活動を優先させるので入隊を延期して30歳近くになってから兵役に入る人が多いが、一般の男子の場合は20歳前後で兵役に入る人がほとんどだ。
つまり、ジョン・ヨンファが第702特攻連隊で一緒に軍務に励む同僚たちは、かなり年下の人たちである。しかも、特攻連隊だけに志願して入隊してくる人が多い。
なぜ彼らは志願してくるのか。それは、自分の将来を考えて兵役をキャリアアップの手段と考えるからだ。(ページ2に続く)