「個別インタビュー」映画「エターナル」イ・ジュヨン監督が絶大な信頼を寄せるイ・ビョンホン&コン・ヒョジンの魅力とは?「演技スタイルが全く違う2人。それぞれのいいカラーが出ていました」

-撮影現場では、イ・ビョンホンさんが雰囲気を楽しくしようと、オヤジギャグなどで場を和ませていたようですが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

アン・ソヒさんはそのオヤジギャグにうんざりしていましたね(笑)。私自身は、本当に撮影が大変すぎて、モニターで演技をチェックする以外、周りで面白いことが起こっていても、それに気づかなかったんですが。イ・ビョンホンさんも、1日中撮影するなんて、ドラマでさえこんなにハードじゃないのに、と愚痴をこぼしていて、自分の年を感じると言っていました(笑)。

でも、そう言いながらも、これをやってください、とお願いすると、やってくださる責任感のある方でした。イ・ビョンホンさんはずっと同じところを回っている演技が多かったので、もどかしそうにしていたんですが、シナリオ上、もう変えるわけにもいかないし、仕方ないですよね(笑)。でも、イ・ビョンホンさんとコン・ヒョジンさん、アン・ソヒさんの3人は時間があればテニスをしたり、おいしいものを食べに行ったりしていたようです。

-「エターナル」は衝撃的なラストが待ち受ける作品となっていますが、どのような部分に注目して見てほしいですか? 観客にメッセージをお願いします。

正直に言うと、「衝撃的なラスト」ということをものすごく期待して見てしまうと、ガッカリするかもしれないです。でも、毎日忙しく、人生に余裕のない方、現実の中でいろんな価値観が揺れている方、どうしても気に入らない選択をせざるを得ない方が1時間半、この映画を見てくだされば、少しは休める時間になるし、何かを選択するとき、客観的に自分のための選択をする手助けになる映画だと思います。

そして、多くの方がご存知の素晴らしい俳優さんたちが、微妙な感情を深い演技で表現しています。エキサイトした演技や刺激的な演技はよく見られますが、こういう演技はめったに見られないと思います。そういう面白く、細かい演技が見られるのもこの映画の長所で、1度見たら、また後で思い出せるような作品になっています。ぜひ、たくさんの関心を寄せていただきたいです。

 

イ・ジュヨン監督が話していた通り、この作品は物語の衝撃的な結末はもちろん、全体の9割ものシーンに登場し、セリフが少ない中、表情や視線の変化で感情を表現したイ・ビョンホンの神演技も必見! さらに、オーストラリア映画でさえ、10年間も撮影許可が下りていない、「ハーバーブリッジ」と「オペラハウス」内部で撮影するなど、オーストラリアの壮大な景観も見どころ。大作映画に一歩も引けを取らない見応えのある一作だ。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)


【動画】イ・ビョンホン主演『エターナル』本編映像解禁

映画「エターナル」

2018年2月16日(金)、TOHOシネマズ 新宿ほか全国ロードショー

 

【STORY】証券会社で支店長を務めるカン・ジェフン(イ・ビョンホン)は、オーストラリアに住む妻スジン(コン・ヒョジン)と息子と離れて暮らしている。安定した職と家族にも恵まれ、それなりに成功した人生を送っていたが、不良債権事件によりジェフンはすべてを失う。失意の中、ジェフンは家族との約束を果たすためオーストラリアへと向かうが、やっと会えた妻と子にはオーストラリア人男性の影がちらついていた。ショックを受けたジェフンは、密かにその場を去り、妻子たちの秘密を探り始める。

 

監督・脚本:イ・ジュヨン

出演:イ・ビョンホン(「マスター」「マグニフィセント・セブン」) コン・ヒョジン(「大丈夫、愛だ」)、アン・ソヒ(「新感染 ファイナル・エクスプレス」)

韓国 / 2017年/ 原題:「SINGLE RIDER」/ 上映時間 : 97分 / 配給:ハーク

2018.02.15