Q. その時はリードしてくれる先輩がいましたが、今回はひとりでリードしていかなければならない主人公なのでとてもプレッシャーを感じることでしょう。
ヨンセン:誰かに頼ったり、相手の心も感じながら演技をしたいですが、エルビスは基本的にひとりよがりな人物です(笑)。だから、初登場が最も重要だと思います。僕が登場したら歓声が聞こえるように雰囲気を作りあげないといけませんが、その技術が不足でとても苦労しました。初公演を終えてファンに助けを求めました。初めて登場するシーンと、いくつかのシーンで歓声をあげて欲しいと(笑)。おかげで2度目の公演からは力をもらってスムースに公演しています。最初の登場のときにキャラクターに入りこめないと、その公演の間中ぎこちないです。
Q. 何度もコンサートをしましたが、ミュージカルはまた違うんですね。
ヨンセン:コンサートの時もほとんど歌だけする方です(笑)。歌の途中で話をしても、いつも真面目です。ノリのいい曲を歌うときは、「大声で叫んで!」と言うくらいなのでファンも慣れてます。ある日、「ALL SHOOK UP」をしながらファンと目が合ったんですが、目をそらしてましたね。ハハ。
Q. 今回の作品で必ず得たいものがありますか?
ヨンセン:劇中のソロ曲は、しっかりお見せしたいです。「かっこいい」「うまい」と言われるようにですね。そして、エルビスとして観客を笑わせることができれば嬉しいですね。
Q. 必ず出演してみたいミュージカルは?
ヨンセン:これまでミュージカルをたくさん見ることができませんでしたが、「ジキルとハイド」はいつか出演してみたいです。「デスノート」も(キム)ジュンスが公演するとき見ましたが、劇中のエル(L)というキャラクターがとても魅力的でした。見ながら「僕ならどう表現するだろうか」と悩みました。両極端なふたつの性格を表現することができるキャラクターや、深い意味を持つ作品をしながら演技に集中したいです。
Q. 2005年にデビューして、いつの間にか12年が過ぎました。振り返ってみてどんな思いですか?
ヨンセン:26歳の時にスランプになりました。メンバーが全員別の所属事務所にばらばらになって、一緒に活動するのが難しくなった時でした。特に、昔のことを思い出すわけではないですが、時間が経つにつれて全てが当たり前のことのように思えています。最近、日本で主催するイベントに招待されて、メンバー4人と久しぶりに会ってSS501として活動したときの映像を見せてくれました。メンバーと「思い出すね」と笑いました。昔の思い出は、それだけです。
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