「コラム」やさしく覚える初級ハングル 第2回・リエゾン

最初の音が濁音にならない

グル「韓国語は発音しやすいようにどんどん変化する傾向があります。たとえば、『旅館』は本来なら『려관/リョグァン』なのに、今は『여관/ヨグァン』になっている。『旅行』も昔は『려행/リョヘン』なのに今は『여행/ヨヘン』。Rの音が一番最初にくるときはそれを脱落させて読んで、言いやすくしているんですね」

ハン「その通りだね」
グル「他に韓国の発音の特徴はありますか」
ハン「韓国語は言葉の最初が濁音になることはないね」
グル「ないですね。けれど、言葉の真ん中や後ろに来ると一部の音が濁音になるという傾向がありますね」
ハン「仮に3つの音が組んで1つの単語を形成するとしたら、最初の音は絶対に濁音にならないが、2つ目と3つ目の音は濁音になりやすいということ。つまり、日本語と韓国語の発音の違いを考えると、日本語には言葉の最初が濁音になることがあり、韓国語は言葉の最初が濁音になることはない」
グル「その特性が面白いですね。韓国人が日本語を喋るときに、一番最初の濁音の発音に慣れていないので、『だから』が『たから』になってしまいます」(ページ3に続く)

2017.10.29