ヨンファのソロ曲で多いのがバラード曲だが、そんなバラード曲の「Cruel Memories(思い出は残酷に)」や「Without You」で目をつぶり感情を込めて歌うヨンファに、ファンはペンライトを振ることや歓声をあげるのも忘れその歌声に聴き入る。静寂に包まれた中で歌うヨンファ、そしてそれを見守るようなファンの姿も印象的だった。
CNBLUEとはまた一味違う幅のある音楽を聴かせてくれるのも、ソロの醍醐味といえるだろう。
少ないながらも、CNBLUEの楽曲も披露。
「SHAKE」では会場中が一緒にダンスをし、「Puzzle」ではメンバー、ジョンヒョンのパートになるたびにヨンファがジョンヒョンのモノマネをしながら歌っていたのにもメンバー愛が感じられる。
CNBLUEやソロ、自作曲でさまざまな表情を見せてくれたが、今回のツアーでは、MCパートの途中にヨンファが大好きな日本のアーティストのカバーを日替わりで披露するというスペシャルなコーナーも話題となった。
「最初は1曲だけのつもりだったけど、1曲やると他の曲も歌いたくなっちゃって」と日替わりになった経緯を説明すると、ファイナル公演ではツアーで歌った「粉雪(レミオロメン)」、「イチブトゼンブ(B'z)」、「Driver's high(LArc-en-Ciel)」の全曲を歌ったが、会場からの「アンコール」の声でなんと「innocent world(Mr.Children)」を初披露。これは神戸公演だけの“ファイナルならでは”。
「大好きな曲で、昨日もMr.ChildrenさんのライブDVDを見ていたんです。いつか桜井(和寿)さんと歌いたい、東京ドームで一緒に歌いたい。そのときはみなさんも一緒に!」と言うと、「Mr.Childrenさんのライブで桜井さんが“お願い!”って言うと、みんなが歌ってくれてたから、僕もやりたい」と、Mr.Childrenになりきり、ファンに「innocent world」を歌わせる一幕も。
後半には「いつも歌で勝負してるけど、韓国でダンス歌手としてデビューしたので踊りたい!」とダンスパートに突入。
韓国最新曲「That Girl」では今までの楽曲と異なるレゲエの雰囲気を取り入れたり、ダンサーたちと息の合ったダンスを見せて驚かせたが、ダンサーと一緒に軽やかなダンスを見せると、会場も一体となってクラップし、ヨンファの求めでコール&レスポンス。
「That Girl」では、上着を脱ぎ捨て踊り大歓声を浴びたが、ヨンファの動きがすべての視線をさらう。こういうところも、つくづくエンターテイナーだなと思わせる。
この日はファイナルということで、本編後半の衣装も「That Girl」の衣装というスペシャル仕様だったのも、みどころだった。
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