「僕達にはすべてが初めてです」
人気アイドルグループNU’ESTのリーダーJRが、7月にNAVER V LIVEで語った言葉だ。音源チャート1位、音楽放送1位候補、ライブ放送で「いいね」が1億個。NU’ESTが最近1か月で成し遂げた結果だ。デビューして初めて経験することでもある。なんとデビュー5年ぶりにだ。
9月4日は、NU’ESTがデビューして2000日になった日だ。彼らのこれまでの時間を一言で整理すると、まさに「反転のドラマ」だ。希望に溢れて出発したスタート、遅々とした展開、そしてターニングポイントを迎えて大逆転を成し遂げた。
韓国の歌謡界でアイドルが占める割合は、相当なものだ。1年で新人のアイドルグループが数十チーム誕生する。EXOや防弾少年団、SEVENTEENのように注目されて人気を集めている場合は、そのごく一部だ。残りのアイドルはいつデビューしたのかもわからないうちに現れて、いつ解散したのかもわからないうちに消えていく。
冷静に見れば、NU’ESTは後者に属していた。彼らは2012年に所属事務所 Pledisエンターテイメント(以下、Pledis)の1号のボーイズグループとしてデビューした。その後、韓国と日本を行き来しながら活動した。メンバーたちの魅力的な歌声と実力を土台にして、彼らが出す曲の一部がアイドルファンの間では「知られていないアイドルの名曲」という噂にもなった。しかし、そこまでだった。
そんな中で同じ所属事務所から後輩グループがデビューした。現在EXOや防弾少年団の後を継ぐボーイズグループとして評価されているSEVENTEENだ。2015年にデビューしたSEVENTEENは「セルフプロデュース」を前面に押し出して人気スターに浮上した。彼らが音源とアルバム、観客動員力、放送活動などすべての分野でNU’ESTを上回るのにはいくらもかからなかった。
SEVENTEENが常勝疾走している間、NU’ESTの空白期間が長くなった。メンバーらは「解散する日が近いという思い」に生き残る道を探し始めた。そして選んだのがサバイバル番組への出演だった。2月にMnetの「プロデュース101シーズン2」にメンバーのJR、ベクホ、レン、ミンヒョンが参加した。芸名ではなく本名であるキム・ジョンヒョン、カン・ドンホ、チェ・ミンギ、ファン・ミンヒョンで出演した。 「プロデュース101シーズン2」が公開した事前ミーティングの映像でカン・ドンホは、「SEVENTEENのようになりたい」と率直に語った。だからこそデビュー6年目に練習生に戻った。これがターニングポイントになった。(2ページに続く)