「コラム」韓国とドラマの素朴な疑問に答えます〔第1回〕

一緒に食事をする重要性

次の疑問に移ります。韓国ドラマを見ていると、食事をするシーンがあまりに多いように感じませんか。それは、なぜなのでしょうか。
韓国では「知り合い同士が一緒に食事をすることが人間関係の中心」と考える風潮があります。出会ったときの挨拶に「ご飯を食べた?」というフレーズをひんぱんに使うのも、友人なら一緒に食事をしようという思いが込められているのです。


また、食堂に行っても、一人で食事をしている人は日本と比べるとはるかに少ないでしょう。一人で食事をするのは、友達がいないと思われても仕方がないからです。それほど「食事はみんなで仲良くするもの」という意識が強いのです。
そういえば、『冬のソナタ』でミニョンがユジンにこんなセリフを言う場面がありました。
「チョン・ユジンさん、人はなぜ初めて会えば食事をして酒を飲むか知っていますか。そうするほど人を近づけるものがないからです」(第4話より)
仕事でミニョンとユジンが打ち合わせをしているときのセリフです。この言葉が韓国人の心情をよく表しています。
これほど「一緒に食事をすること」を人間関係の中心に置いているので、韓国ドラマには食事のシーンが多く出てくるのです。

文=「ロコレ」編集部
提供:ロコレ
http://syukakusha.com/

人生を豊かにする珠玉の名セリフ1

高視聴率を取る韓国ホームドラマの定番テーマは?

我慢を強いられる犠牲的な人生/韓国ドラマが描く女性像1

2017.08.31