Q. その結果、いくつかのルシアンが誕生しましたか?
チョン・デヒョン:16歳で政治の世界に飛び込んで市民のことを思う、模範的な人物です。でも、いくら多くのことを考えるという立場でも16歳の感性があり、それを表現することができると思いました。結論は、僕と似ている点が多かったということです。耳をふさいで目を閉じることのできない正直さ、純粋ですが時にはバカのようでもある人物だと思いました。同じ役を演じた俳優たちにたくさん助けられましたが、公演を見ると表現の仕方が違っていました。自分らしさを表現しようと思いましたが、度を超さないように慎重に接近しました。
Q. 実際、16歳の時はどうでしたか?
チョン・デヒョン:遊んでばかりいました。(笑)子供の頃から歌が好きだったし、高校の時から本格的に実用音楽を学びました。18歳で塾に通い始めて19歳でB.A.Pのオーディションを受けました。20歳にデビューしました。
Q. 公演もいつのまにか半分がすぎて、最初よりもリラックスして舞台に立てますね。
チョン・デヒョン:とてもリラックスしてできるようになりました。最初はとても不安でした。(笑)今までB.A.Pとしてステージに立つときは一瞬もじっとしてはいられませんでしたが、ミュージカルはじっとしていることから練習しました。
Q. 公演の初日はどうでしたか?
チョン・デヒョン:率直に言ってずっと冷や汗が出ました。セリフと歌、他の俳優たちと息を合わせることが、ずっと頭の中に浮かんでいました。足りないというのがよく見えました。ミスもとてもたくさんしました。歌謡界で言えば、たった今デビューした人を見るようだったと思います。B.A.Pでデビューした時よりもずっと大変でした。
Q. 確かに視野は広がったことでしょう。
チョン・デヒョン:音楽の視野は広くならざるを得ないです。すべての方から学ぶという点において僕には素晴らしい場所でした。また、人との関係や、僕は何がうまくできるのかとか、耐えてやり遂げなければならないことにたいする幅も広がりました。
Q. ミュージカルをしながら、最も必要なのは何だと思いますか?
チョン・デヒョン:歌と演技は当然のことです。ふたつの基本があってこそミュージカルの舞台に立つことができますから。それは当然しなければならないし、それ以外のものもたくさん必要です。僕に必要だったのは、相手俳優と息を合わせることです。重点的に神経を使わなけれはいけないと感じました。
Q. B.A.Pというタイトルをつけてチャレンジするというのは責任感も大きかったでしょう。
チョン・デヒョン:そうですね。最初はメンバーが活動を休んでいる状況でチームの代表としてするのだから、うまくやってグループの名前を知らせることができるようしなければいけないと思いました。でも、それも練習を始めた瞬間からだ吹き飛んでしまいました。(笑)考える暇がありませんでした。僕が生き残ることが重要でしたから。ハハ。
Q. まだ適応するのに難しい部分がありますか?
チョン・デヒョン:今は、練習室と待合室では大丈夫です。ただし舞台に立つたびに新鮮で、いつも違った感じがします。練習をもっとして、もっと多くのことを知った後で舞台に立てばよかったという名残惜しさがあります。
Q. アイドルグループ出身者が何かにチャレンジする時は、偏見を崩さなければならないというプレッシャーがあるでしょう。
チョン・デヒョン:「アイドル」というタイトルをつけて、本当に最善をつくす人もいます。ただし、そうでない人もいるので、先入観が生まれたのでしょう。だから僕ももっと熱心にがんばりました。不足なのは事実だと謙虚になろうと努力もしました。最近ミュージカル「レベッカ」の公演映像を見ながらオク・チュヒョンさんの姿を見ました。本当にすごいと思いました。僕が今、経験していることを克服してトップにいると思うともっと尊敬できました。(4ページに続く)