「インタビュー」イ・ジョンソク、“僕もこんな演技をするということをお見せしたかったんです”

俳優イ・ジョンソクは独特な魅力を持っている俳優だ。典型的なハンサムではないが白い皮膚ときれいな線が女性に劣らないくらい美しい。さらに自身が引き受けた役は立派に消化する才能と根性を備えていて、作品を選ぶ目も良く、デビュー10年にもならないのに大衆を満足させる作品をたくさん披露した。
そのようなイ・ジョンソクが3年ぶりに映画「VIP」(パク・フンジョン)でスクリーンに帰って来た。ドラマの中のイケメンのイメージを持っている彼が「生き残るための3つの取引」、「悪魔を見た」の脚本を書いて、「新しき世界」を演出した、いわゆる男の映画の大家パク・フンジョン監督の新作に出演することになった契機は特別だった。シナリオを見てパク・フンジョン監督に直接連絡し、「助演でもいいから出演させてほしいです」と頼み込んだそうだ。


「当時私は中国ドラマを撮影していましたが、その前に韓国内での空白が約1年ありました。私は作品を休んだことがなかったのに1年も休んで中国ドラマを撮影したので、早く韓国で作品をしなければならないのに、という心配が大きかったです。あれこれ誘いが入ってきて、シナリオがありました。しかし何か新しいことをしてみたかったところに『VIP』を知りました」。
今までイ・ジョンソクがした役はほとんどハンサムで正直な男性主人公の役だった。初めて挑戦する悪役、それも青少年観覧不可の映画でサイコパス役を選ぶのに負担がなくはなかったはずだ。イ・ジョンソクは決定をして撮影をする時まで負担や心配は全くなかったが、実際に封切りされるので、どのように受け入れられるのか心配になると言って笑った。
それもそのはず「VIP」の中の彼が演じたキム・グァンイルは北朝鮮出身のVIPであり、ぞっとするような殺人を犯すサイコパスの連続殺人犯だ。一つも動じることなく女性たちを残酷な方法で殺し、その後は再びあどけない表情を浮かべることができるそれこそ恐ろしいサイコパスだ。
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2017.08.25