ミュージカル・尹東柱「花びらの涙」開催決定!

あらすじ

尹東柱(ゆん・どんじゅ)が生まれた1917年から1920年代、30年代を経て1940年代まで、世の中の全ては侵略、虐殺、戦争にエスカレートして狂って行った時代だった。世の中の全てが一つの大きい病院であるかのように全てが狂っている。そんな狂っている病院のような世の中を救えるのは、銃や剣で出来るようなものではなく、それは純粋な文学を通してのみ出来るものであるのだ。

青年尹東柱(ゆん・どんじゅ)の念願だった詩集の発刊。尹東柱(ゆん・どんじゅ)は、イ・ヤンハ先生から詩集の発刊を延期するよう促される。理由は、尹東柱(ゆん・どんじゅ)の詩が日本帝国主義に反する内容に誤解される可能性が高く、逮捕されひどい目に合うかもしれないので身の回りの安全のために詩集の発刊は延期した方が良いという事だ。しかし、尹東柱(ゆん・どんじゅ)は父の反対にもかかわらず詩人になるべく邁進してきたので、詩集の発刊が出来ないという事に大きく挫折する。

尹東柱(ゆん・どんじゅ)は、延禧(ヨ二)専門学校4年の1941年5月、作家キム・ソンさんが運営していた下宿にチョン・ビョンウクと一緒に引越しをする。
引っ越し当日、下宿前でキム・ヒラと出くわす。間違って留められたボタンや変な立ち方からして、間違いなく不良のおじさんだ。ところが話を聞いてみると、名前も非常に珍しく、歳も遥か上に見えるのにそんな離れてもないから兄貴と呼べと言う。何をそんなに苦労したのか、もしかして薬を誤って飲んだのか分からないが、その外見は只者では無い。


当時は創氏改名が強制的な時期であった。日本に入国する人はもちろん、朝鮮内居住者にも創氏改名が強制的な時期であった。延禧(ヨ二)専門学校卒業後、日本留学を準備していた尹東柱(ゆん・どんじゅ)は、日本に行くには創始改名をしなければならなく悩んでいた。それに詩集発刊の挫折が加わり、尹東柱(ゆん・どんじゅ)はどん底まで陥る。そんな尹東柱(ゆん・どんじゅ)を友達のチョン・ビョンウクと侑羽子が慰めてくれる。

同じ時期、特別高等刑事である中村も深い苦悩に陥っていた。刑務所の囚人たちに人体実験を試そうという提案があり、いくら囚人であっても命を軽く考えてはいけないと深く苦悩する。
‘何のために何が目的でここまで来たのか・・・’
‘大事な事を失われたまま生きているのではないのか・・・’

一方尹東柱(ゆん・どんじゅ)は苦悩の末、日本留学を決心する。日本に発つ時、侑羽子が見送りをする。でも、侑羽子は尹東柱(ゆん・どんじゅ)と少しでも離れたくないと、尹東柱(ゆん・どんじゅ)の後を追い日本に向かう。
しかし、侑羽子が持っていた尹東柱(ゆん・どんじゅ)の朝鮮語で書かれた詩が問題になって侑羽子は警察に逮捕される。
侑羽子は恐怖に震えながら警察署に入るのだが・・・
(6ページにつづく)

2017.07.14