Q. セヨンさんは、初舞台「Honganji」では殺陣のシーンなどの見せ場がありましたが、今回の舞台ではどういう部分が見どころになりますか?
セヨン:いままでのイメージとは逆の姿だから、本当に見たことのないセヨンが、舞台の上で見られると思います。もともと、今回の役を決めるとき、カラムは前作で、ヤマダシンジのキャラクターは演じたし、僕がオダギリショージ役になったら、演技じゃなく、ほとんど自分の性格でやれるから、それは面白くないんじゃないかと思って、わざと逆にしているから、それが見どころだと思います。
Q. カラムさんは前作での演技が好評で、今回連投になったと思いますが、自分ではどういう部分が成長したと思っていますか?
カラム:まず日本語。イントネーションができなかったところも、言えるようになったかな。日本語力がレベルアップしました(笑)。本当に楽しかったです。
セヨン:僕は、韓国でもカラムの舞台を見たんですけど、(カラムが)俳優としての道をちゃんと歩いているのを見て、僕が言うのもおかしいですけど、やっぱり成長しているな、どんどんレベルアップしているなと思って、逆に勉強にもなりました。なんか僕は今回、韓国のスタッフさんと日本で舞台をやるのは初めてだから、逆に心配だし、舞台自体、久しぶりだから、めっちゃ心配な部分があります。
Q. 心配な部分というのは?
セヨン:細かく言うと、ステージ上での動きとか、セリフも日本語だし、僕って日本人っぽく日本語を使える人じゃないから、どうやって日本人っぽく言おうかなって感じですね。最初、韓国人なのに日本語を使う役だと思っていたのに、役名がヤマダシンジで。
カラム:完全に日本人。
セヨン:在日という設定でやればいいのに(笑)。
カラム:ま、そうだね。在日でもいいじゃん。
セヨン:稽古をしながら、細かい設定が変わっていくかもしれません(笑)。
Q. 前作では稽古のとき、カラムさんが先生のように、他のキャストにアドバイスをされていたということですが。
カラム:今回はセヨンから教えてもらいたいです。演技においては、セヨンが先輩ですから。いろいろすごく楽しみにしているので、「どうぞ、よろしく!」って伝えたいです。
セヨン:ハハハ、プレッシャーです。でも、仕切るのは得意だから、ちゃんと引っ張っていきたいです。
Q. 普段はどちらがリードする方ですか?
セヨン:友達5人でいるときは…。
カラム:セヨンがリーダーですね。
セヨン:リーダーっていうか、わがままなんです、僕が(笑)。
カラム:でも、わがままを言っても、みんなそれについていくから。
セヨン:4人が本当に優しくて、ちゃんとついてきてくれるんです。ま、なんていうか、カラム以外の3人は、僕が何かをしようって言ったら、「OK、そうしよう」って言うんですけど、カラムはそれに何かを追加して、もっといいものにする人です。
カラム:まとめるって感じで。
Q. サブリーダーみたいな?
カラム:ま、そんな感じですかね。お父さんとお母さん、みたいな。
セヨン:ハイ、そうですね。(4ページに続く)