《見どころ3 韓国・短編アニメーション界は人材の宝庫》
今年 3 月に『お嬢さん』(2016 年/韓国/パク・チャヌク監督)、『アシュラ』(2016 年/韓国/キム・ソンス監督)、『 哭 声 / コ ク ソ ン 』
(2016 年/韓国/ナ・ホンジン監督)、が劇場公開され、残酷かつ情け容赦ない描写が大きな話題となりました。短編アニメーションにも韓国映画特有の苛烈さは受け継がれています。
本年の上映作では、自らの DV 体験をベースにした『父の部屋』(2016 年/韓国/チャン・ナリ監督/「インディ・アニフェスト 2016」大賞・観客賞/短編プログラム1「宇宙の記憶」上映作)、伊藤潤二ライクな絵が既に怖い『役割ごっこ』(2015年/韓国/イ・ヘジュ監督/短編プログラム2「宇宙の形」上映作)、ヘタウマな絵柄が後にトラウマとなる『ピクニック』(2016 年/韓国/ムン・セウン監督/短編プログラム2「宇宙の形」上映作)、悪気のない子供のいたずらが悲劇を呼ぶ『白い沈黙』(2016 年/韓国/キム・ヒョミ監督/短編プログラム2「宇宙の形」上映作)などがそれ。
2017 年には、社会派アニメーション作家でダーク&リアルな描写が世界的に評価されているヨン・サンホ監督による長編ゾンビ・アニメーション『ソウル・ステーション パンデミック』(2016 年/韓国)、その続編で同監督の実写デビュー作『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年/韓国)が相次いで日本で劇場公開予定。実は短編時代のヨン・サンホを日本に紹介したのは「花開くコリア・アニメーション」(2009 年東京会場ゲスト)。
人材の宝庫としての韓国・短編アニメーション界、それを紹介する「花開くコリア・アニメーション」にご注目下さい。