次なる”場所”を模索するKang Yoonji(ユンジ)「表舞台を知る私だからできる”バックアップ”を」

次なる”場所”を模索するKang Yoonji(ユンジ)「表舞台を知る私だからできる”バックアップ”を」

8月10日リリース「超新星」ソンジェのソロ初アルバム「It's Time」のレコーディングディレクターを務め、去る9月25日に開催された「PlusM&Ryan 1stファンミーティング」の中で発表された新たな企画=「PlusM」とファンがカラオケを通じて”共演”する楽曲「二人の花火」の作詞・作曲を手掛けたのはKang Yoonji(ユンジ)だ。

2004年から日本でアーティスト活動を開始。avexより2枚のアルバムをリリースし、アニメ「冬のソナタ」の挿入歌「Believe you」を東京ドームで披露して話題を集めた。その後もNoaXユンジとして活躍し、数多くのヒット曲を送り出した。この長年に渡る日本での活動経験を生かし、現在は日本語での楽曲プロデュースにも力を入れる歌手兼プロデューサーの彼女には、もう一つの顔がある。

韓国の国民的アイドルグループとして90年代を風靡し、惜しまれながら解散した男性グループ「Sechs Kies」のメインボーカル=カン・ソンフンの実妹だ。ソウルの街を歩いているだけで「カン・ソンフンさんの妹ですよね?」と声をかけられ、SNSには「先日、○○で見かけました!」など、自身も思いがけず注目を浴びているという。

”カン・ソンフンの妹”と呼ばれることについて、本人はどう思っているのだろうか。

「お兄ちゃんとは、隠さず何でも話します。世界でたった一人の兄だから、私は兄の妹であることが誇りであり、喜びです」と笑顔で語り出したユンジだったが、過去を回想しながら突然、涙を流した。

「数年前、予期せぬ出来事で、兄は芸能界を離れた時期がありました。私たち家族もとてもつらくて…。そのとき、私はキリスト教に入信し、神様に祈りました。『神様は涙の数をかぞえていて、その涙の数と同じだけ、幸せを与えてくれる』という話を神父さんからお聞きしたのですが、その言葉の意味がわかった気がします。あのときの涙は無駄ではなかったと、いま言えるから」と涙をぬぐったユンジ。一度は距離を置いた芸能界に再び戻り、”第2の全盛期”を謳歌する兄を見て、ユンジ自身もこの上ない幸せを感じているのだ。


現在、ユンジは韓国で生活しながら、作詩・作曲の作業、そしてレコーディングディレクターとして活動している。経験と想像をプラスし、突然舞い降りる詩のイメージは、外出先でもすぐにスマホに記録。映画やドラマからインスピレーションを受け、主にラブソングを手掛ける。

「日本語ならではの美しさが好き」と話すユンジは、「PlusM」に提供した楽曲「二人の花火」の歌詞中、「花火が咲く」という表現がお気に入りなのだと教えてくれた。

今後の目標を問うと「いまはフリーで活動しているけど、いつかプロデュースチームをつくりたいです」とし、「ディレクターKang Yoonjiとして、私が書いた曲を兄とデュエットするのも夢。2013年10月、東京で開催された東日本大震災の被災地に向けたチャリティーイベントで歌わせていただきましたが、また(兄と)ステージに立ちたいです」と笑顔で語ったユンジ。

「今まで自分が表舞台で活動してみて、様々な経験を積みました。表舞台を知っている私だからこそ、できるバックアップがあると思うんです。アーティストを支える立場になってみて、”自分に合っている”と感じました」。

家族、経験、涙、夢、希望…。彼女の中にある全ての要素が混ざり合い生まれる詩、そしてメロディは国境を越え、聴く者に感動を届けるだろう。

WOW!korea提供

2016.10.26