子役が大成する難しさ
子役時代から大人の俳優と一緒に演技を続けていると、どうしても大人の理解できない部分が出てきてしまう。そういう部分をキム・ユジョンはどのように理解してきたのだろうか。
「大変だというより、大人と撮影現場で一緒に話しあうのが本当に楽しいのです。同じ仕事をする先輩たちですから。友だちは俳優の仕事をよくわからないじゃないですか。撮影現場では先輩やスタッフとつらいことも楽しいことも一緒に分かち合いながら過ごします。それが本当に楽しいです。よくない点は、同じ年齢より大人っぽくなってしまうところかもしれません。ときには友だちとわかり合えない部分もあったりします。むしろ大人たちのほうがわかり合えるところがありますから」
そう語るキム・ユジョンだが、子役には子役なりの難しさがあるのだ。
「ある方がおっしゃってくださったのですが、『子役から始めて大人の俳優になった人は年に比べてずっと先に進んでいる。しかし、20代なのにおばさんみたいになったりするから、君も気をつけなければならないよ』と。私も気をつけようと思っていますが、どうすればいいかがよくわからないんです」
確かに、子役で大成した俳優は少ない。しかし、キム・ユジョンがその難しさを乗り越えたことは、『雲が描いた月明かり』が証明している。
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