「コラム」「情の国」韓国、あなたは本当に「韓国」を知っている?

<Wコラム>「情の国」韓国、あなたは本当に「韓国」を知っている?

●<韓国人>はハッキリものを言う
スーパーにビールを買いに行ったとき、女房が好きでなかなか手に入らないといっていた○○製のトマトジュースが目に止まったので、喜び勇んで買い物籠に入れました。家に戻りちょっと誇らしげに、君の好きなやつ買ったよと差し出しました。「マー嬉しい!よくあったわね!覚えていてくれてありがとう!」という言葉が返ってくることを期待しましたが、「それ甘いから△△製に変えたからいらない」「あなたが飲んだら」

それ以上は言葉なし!何て素っ気ない反応。韓国で生まれ育った女房だから慣れてはいますが、日本の情緒で育ったこの身には相手の好みを考慮した行為だっただけに寂しい言葉でした。たとえ飲まなくなっても、買ってきた誠意に「せっかく買ってきたのにありがとう。他の製品に変えたの、ごめんね」とは言えなくとも、心優しい日本の女性だったら自分のことを思ってくれた相手の気持ちを慮り「ありがとう!私のために」といって丸くおさめたに違いありません。

このように私の家内だけでなく韓国人は比較的物事をハッキリ言います。家内にせっかくの誠意に報いる言葉ぐらい言えないのかと詰問すると必ず「そのときは気まずいかもしれないけど、ハッキリ言った方が、また同じものを買ってくる過ちを起こさない」とバッサリ返されました。私だったら、「そのときは感謝して、後から実は……」と配慮するのがベストだと思うのですが、「何でそんな回りくどいことをするの!」と言われるのがおちです。

こう話すと皆さんに、「あなたの女房は特別だ」と言われそうですが、韓国ドラマの好きな方は理解していただけると思います。男と対等に口喧嘩をし、一歩も引きません。ひどいのになると相手に水をぶっかけるシーンも出てきます。さすがに現実の世界では稀ですが、見ている韓国人が違和感を覚えないのですから……。

このようなことは、何も家庭やドラマに限ったことではありません。会社においても相手に気を遣うよりも自分が感じたことをストレートに表現しますし、それと比べると日本の人はあまり率直には自分の意見を言いません。

文=権鎔大(ゴンヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大発行/駿河台出版社)

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2016.09.09