
―「君と僕のシーズン」と「Made Up Your Mind」は昨年リリースされたシングル曲ですが、当時聴いた時と、今改めて聴くのとでは、感じ方が変わった部分はありますか?
UK:違いますね。やっぱり曲というものは、歌えば歌うほどその味が出るっていうか。あの時に歌ってた感情と今の自分の感情って、やっぱちょっと違います。曲に対してさらに愛が深くなっているので…。この前のフランスのイベントで、前回も来てくれていたファンの方がいたので「僕はあなたのことを覚えてますよ」って言ったら泣き出してしまったことがあったんです。だから、僕と過ごしているこの時間をすごく大切に思ってくれているんだなというのを改めて感じました。実際にそうやって目の前でそういう反応を見ると、さらに大切にしていかないとって思いました。「君と僕のシーズン」を歌いながら、さらに感情が乗ったんじゃないかなと思います。
―パリで初めてUKさんのステージを見て、そこからずっと応援してくれていたんですね。
UK:はい。それでまた今回も来てくれたんです。初めて僕に会いに行ってみようって思ってくれる気持ちはすごく大切だなと思います。何がきっかけになってるかは、正直聞かないとわからないんですけど、この前もフリーライブで後ろのほうで見てくれている人たちの中で、初めて見る方もいたんですけど、楽しんでくださるのを見て、やり続けてよかったなと思います。
— 「桜が散っても」は、柔らかなアコースティックギターのサウンドが心地よい曲ですね。UKさんが作詞・作曲をされていますが、この曲はどのように作られたのでしょうか?
UK:桜が散っている公園…。どちらかというと代々木公園が好きなんですけど、その時に桜が散っている光景を見てちょっと寂しいなとも思いつつ、散っている桜が、まるで花道を作っているような気もしたんです。桜が散っていることを大変なこと、ストレスという意味で表現してみた時、そのどんな状況でもあなたと一緒にこの道を歩くと怖くない、明るい未来が導いてくれるっていうのを感じた他ので曲にしました。
―公園などで過ごしている時に、歌詞が浮かぶことも多いのでしょうか?
UK:結構多いです。もともと公園に行くのが好きなんですけど、桜が満開の時は人がいっぱいなんですけど、桜が散っている時は人はちょっと減りますよね。でもそれを楽しんでいる人もいるっていうことに気づいたんです。公園に行って、僕みたいに花びらを見ている人たちもいたので、いろんな感情が乗って作られた曲です。
―韓国の公園と日本の公園では、また違いますか?
UK:代々木公園のように大きな公園は僕の家からはすごく遠くにあったので、あんまり行く機会はなかったんです。でも、韓国の公園で好きな場所があって、ロッテワールドの隣にある石村湖ってところで、とっても好きです。桜が咲いてる時もめちゃめちゃ綺麗です。
―パリでも公園には行かれましたか?
UK:パリではホテルの隣の公園しか行けなかったんですけど、そこもでもまあまあ好きでした。そこまで大きい公園ではなかったんですけど、子供たちが遊んでいる姿も見れたり、それを見てちょっとリフレッシュしたり。パニーニを食べたりしていた時間が素敵でした。
―忙しい中でも、そういう余裕を持つ時間は必要ですよね。
UK:確かにそうかもしれないです。走ったり勉強したり、ボイトレのレッスンとかある中で、ちょっとした時間に公園に行ったり、夜は暑くない時に散歩をしたりするので、そういった時間はやっぱ大事だなと思っています。皆さんも少しでも、本当に何も考えず音楽をちょっと聴いたり、空を見上げたりっていう時間は必要かなとは思います。
―今度やってみます。秋頃に(笑)。
UK:そこがおすすめです(笑)。夏はあまり公園はお勧めしません(笑)。
―「桜はいつでも胸の中にある」という歌詞がありますが、UKさんにとって、目を閉じればいつでも思い出せる景色はありますか?
UK:目を閉じるとシアター時代に戻りますけど、専用劇場があって、練習をやった場所が浮かびます。最初のスタートっていう場所でもありますし、その時韓国から社長が一緒にいらっしゃったんですけど、社長に「ステージの上に横になってみて」って言われたんです。それでステージに横になって天井を見ながら、「お前らの夢はここから始まるんだよ」って言われました。なので、目を閉じるとその背景が浮かびます。その天井の照明とか、そのステージの形とか、お客さんが座る椅子とか…。そういうのがすごい目の前にあるような感じがします。
— 続いて、楽器の質感を活かした繊細さと壮大さが同居するサウンドに、UKさんの柔らかな歌声が心地よく響く「ブリキ」は、樽岡大志さんが作詞・作曲をされています。楽曲制作の中では、どのようなやり取りをされたのでしょうか?
UK:すごい面白いことがあるんですけど、実は「ブリキ」という曲は、他のアーティストにいく予定の曲で、まだグループ活動をしている時に、「ガイドしてくれない?」って言われて歌った曲なんです。その時、レコーディングをすればするほど、めちゃめちゃ素敵な曲だなと思って、自分の曲になってほしいなという気持ちをずっと抱いていたんですけど、なかなか言えなくて…。あと、自分も軍隊があったので、軍隊に行ってきてから、樽岡さんから連絡が来て、「UKくん、お願いがあるんだけど」って。そしたら「ブリキを歌ってくれない?」っていう連絡で、「来たー!」って思いました(笑)。すごいうれしくて。絶対に自分で歌いたいと何年間もずっと思っていたので、その曲がまた自分に戻ってきて、すごくうれしかったです。曲はそこからまたアレンジして、また僕の曲としてレコーディングして完成しました。
―もともとは他の方が歌う予定だった曲だけど、樽岡さんがUKさんのガイドの歌声を聴いて、「これはUKの曲だ」と思ったんですね。
UK:そう考えてくださっていたと思います。ありがたいことに。
―「ブリキ」は硬くて無機質な素材ですが、一方でブリキのおもちゃにはどこか温かさや懐かしさもあります。もしUKさん自身を何かのモノにたとえるとしたら、何になりますか?
UK:食べ物じゃダメですか?(笑) 僕はお米にします。お米はやっぱりいろんな形になれるじゃないですか。餅にもなりますし、ご飯にもなる。そして、味付けによっていろんな味を出せるので、お米はすごい役に立っているじゃないですか。なので、僕も自分の声、自分のパフォーマンス、演技とか、状況に合わせていろんなことを見せらされる、そんな意味を込めてお米にします。
―歌詞の中には「もしも生まれ変わって逢えたら」とありますが、もし生まれ変わるとしたら、何になりたいかって考えたことはありますか?
UK:鷹。空を飛んでいる鷹になりたいです。自由っていうか、空を飛んでみたいっていう不思議な感覚もあります。鷹という動物は空で一番強い存在で、上を見ないらしいんです。その上から見る下の景色はどうなのかっていうのもちょっと気になって、そういう旅をしてみたいっていう気持ちもあるんです。子供の頃からそういう感覚、気持ちもありました。「空を飛んでみたいな」って。だから、そういうエクストリームなスポーツが大好きなんです。例えばバンジージャンプとか、スカイダイビングもやってみたいので、バケットリストにも入ってます。
―「ブリキ」のミュージックビデオはアニメーションで制作されていますが、アニメーションにした経緯や、制作時に込めた想いを教えてください。
UK:まず樽岡さんから、UKは出演しないでほしいって言われたんです。「じゃあどんな形になるんだろう?」と思ったら、アニメーションでした。アニメ系のMVは素敵だなと思うし、そのアニメの内容がとても面白くて素敵なので、「これを歌ってる人って誰だろう?」っていうふうにもなります。そこも狙いたいというのもあって、それで作られたっていうこともありました。
―今回で3枚目のアルバムになりますが、1枚目、2枚目の頃になかったものを表現できましたか?
UK:ありがたいことに、今回のアルバムに自分の作詞・作曲した曲が3曲入ってるんですけど、まずはそこが大きく変わったなと思います。自分の話、自分が伝えたいことをちゃんと伝えられるようになっていく。まだ半分ですけど、これは未来にはもっと多くなるかもしれないですが…。そして、どっちかっていうと、今回のアルバムはJ-POPに寄っているので、「日本という国にやっぱり自分もちゃんと馴染んできているんだな。日本のアーティストの方たちに近づいているアルバムになってきたな」って思いました。でもその中でも自分のスタイルを出せたなと思います。
―毎回UKさんのインタビューをすると「自分も頑張らなければ!」と活力をもらえるような言葉をいただけるのですが、UKさんといえば「絶対に諦めない男」じゃないですか。やらなければならないことを後回しにして、気づいたら締め切り直前……というズボラな人に、諦めずに最後までやり抜くための秘訣を教えてください。また、「今日は疲れたから明日やろう」を繰り返してしまう人に、“絶対に諦めない男”UKさんなら、どんな言葉をかけますか?
UK:僕はまず、そういう人っていろいろ迷う時間もあると思うし、いろいろ考えちゃう時間もあると思うんですけど、そうなる前に僕の場合だったらまず靴を履いて、ジムに向かいます。考える時間を持って苦しむならば、体を苦しませようって(笑)。そしたら筋肉も成長するし、頭のストレスはちょっと収まるし。人によってストレス発散方法って全然違うと思います。例えば、一つやったら一つおいしいものを食べる、甘いものを全力で食べるっていうのでも、すごく大切だと思います。その中で、人間って前だけを見て走ることが多いので、たまにはちょっと周りも見たり、空も見たりっていう時間も大事かなと思います。例え話ですが、ライオンが動物の中で一番強いって言われる理由は、狩りがうまいとか足が速いとかじゃなくて、いろんな強い動物がいる中でも、その真ん中でお腹を出して寝れる余裕らしいんですよ。だから人によって、走る日もあるけれど、そういった大切な休みも全力で休むことも大事かなと僕は思います。だから、そこでまた布団の中でチャージして、「あ、チャージできた」と思ったら、また走るっていうのがいいんじゃないかなと思います。
―今後の計画や、お知らせがあればお願いします。
UK:9月6日、CHIC HALL SHIBUYAでフランスの報告会とミニライブがあります。あと、9月22日に「マーダーミステリー」という演劇を久しぶりにやることになりました。まず予定している大きいイベントはそこで、フリーライブだったり、これからも入っていくつもりですし。12月17日にクリスマスライブを予定しております。
―「マーダーミステリー」の稽古はあるんですか?
UK:それが、お稽古がなくて。話の結末がその場で決まる楽しそうな演劇なんです。ある程度決まってる台本はあると思うんですけど、結末は毎回変わるらしいです。
―台本とかなくて怖くないですか?
UK:いや、楽しみです。僕はそういうのもチャレンジしてみたかったっていうのもありますし、僕はだいたいどこに行っても先輩の年齢なんですけど、今回は先輩の方たちとご一緒できてうれしいです。頼りになりますし、そこではちょっと末っ子らしさを出したいなと思います(笑)。
―たくさんのスケジュールも決まってきて、ファンの皆さんも楽しみにされていると思います。最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
UK:はい。いつも暑い中でも応援してくださって、本当にありがとうございます。今回、皆さんのおかげで3rdアルバムを出すことができました。自分の口で「いい作品を作りました」って言っても、それを実際に聴いてくださるファンの皆さん、そして足を運んでくださる皆さんがいないと完成しない作品なので、いつも毎日感謝を感じています。そして、暑いので、熱中症に気をつけて、またいつでも皆さんが笑顔になれるように頑張ります。皆さん、これからもよろしくお願いします。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC.)
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