「インタビュー」熊切和嘉監督が語る『神社 悪魔のささやき』JAEJOONG(ジェジュン)と導いた役作りと現場の空気 、国境を越えた映画制作 (オフィシャルインタビュー)

JAEJOONG(ジェジュン)主演×熊切和嘉監督の新作ホラー『神社 悪魔のささやき』が、2月6日(金)に全国公開となる(配給:クロックワークス)。このたび、熊切和嘉監督のインタビューが到着した。
本作は神戸の廃神社で大学生たちが次々と“神隠し”のように失踪する事件をきっかけに、韓国からやって来たミョンジンが調査に乗り出し、“悪しき存在”の正体に迫っていくシャーマニズム・ホラー。生まれながらに祈祷師となる宿命を負いながら、消えない過去の影に囚われる主人公ミョンジンを演じ、キャリア初のホラーに挑むのは、アジアを代表するアーティスト・俳優のJAEJOONG(ジェジュン)。神と悪魔の狭間に立つダークヒーロー像を圧倒的な存在感で体現している。

そしてメガホンを取るのは、『658km、陽子の旅』で第25回上海国際映画祭 最優秀作品賞・最優秀女優賞・最優秀脚本賞の三冠を受賞し、『#マンホール』では第73回ベルリン国際映画祭、第27回富川国際ファンタスティック映画祭に正式招待されるなど、国内外で高い評価を獲得し続ける熊切和嘉監督。これまで人間の本質や極限状態における感情の機微を鋭利に描いてきた熊切監督が、ミステリージャンル専門の製作会社ミステリー・ピクチャーズとタッグを組み、本作ならではのダークな恐怖表現を完成させた。本作は第28回富川国際ファンタスティック映画祭「マッドマックス」部門にも出品され、オール神戸ロケという点でも大きな話題を呼んだ。共演にはコン・ソンハ、コ・ユンジュン、木野花らが名を連ね、作品世界に確かな厚みを与えている。韓国のシャーマニズム的視点と、日本の風土と文化が交差する、新感覚のホラーが誕生した。

主演JAEJOONG(ジェジュン)との役作りの舞台裏から、日韓のクリエイターが集結した撮影現場のリアルまで熊切和嘉監督が本作の制作過程を振り返る

文芸作品からジャンル映画まで幅広いフィールドで活躍し、国内外から高い評価を受けてきた熊切和嘉監督。
本作では、主演JAEJOONG(ジェジュン)との緻密な役作りから生まれた主人公ミョンジンの存在感を軸に、韓国シャーマニズムと日本のロケーションを融合させた、これまでにないホラー表現に挑んだ。言語や文化の違いを越えて進められた日韓合同の撮影現場の苦労、そして監督作『#マンホール』(23)をきっかけに始まった企画誕生の経緯まで。国境を越えた制作の裏側を、熊切監督が率直な言葉で語る。

以下熊切和嘉監督インタビュー


Q:企画の始まりについて教えてください。
三年くらい前、ある人の紹介で、今回の発案者でプロデューサーでもある、ミステリーピクチャーズのイ・ウンギョンさんと出会いました。ちょうどウンギョンさんが僕の監督した『#マンホール』(23)を観た後だったらしく、「ジャンル映画を一緒にできないか?」という話になったんです。もともと僕はホラー映画が好きだったので、「ホラーをやりたいです!」という話をしていたら、その半年後ぐらいに「こういうタイプのホラー映画はどう?」と頂いたのが、本作の原案でした。

Q:熊切監督はテレビやビデオで『エクソシスト』(73)を観た世代だと思いますが、神と悪魔の戦いを描いた作品というのは日本で意外と作られていませんよね?だから、韓国の人を日本に連れて来るというアイデアは素晴らしいと思いました。
実はそこが、この企画で一番やりたかったところです。初めて観たホラー映画はおそらくウィリアム・フリードキン監督の『エクソシスト』でした。でも「“エクソシストもの”なんて、さすがに日本で撮る機会ないよな」と思っていたら、まさかの「韓国人でエクソシストものか!」と思い、ぜひやりたかったのです。

Q:韓国語の映画を日本で撮るということに対する難しさはありましたか?
間に通訳さんが入るので、単純に撮影時間が倍になります。簡単なシーンを撮ろうとしてもなかなかリズムに乗れないというか。ホラー映画というのは普段以上にカメラワークが大事で、カメラと被写体の距離感や、どのタイミングで動くかによって見え方が変わる。そこが大事だと思うのですが、合わせるまでにかなり時間がかかりました。通訳を通していると、細かいニュアンスが伝わりにくかったです。そんな時にJAEJOONGさんが助けてくれることもありました。彼は日本語でコミュニケーションが取れるので、ちょっとニュアンスが伝わりにくい時や撮影時間が残り少ない時、間に立ってくれたんです。すごく助かりました。

(2ページに続く)

2026.02.05