ガールズグループ「NewJeans」の所属事務所であるADORが、専属契約の解除を通告したダニエル（DANIELLE）らを相手取り、約431億ウォン（約46億円）規模の損害賠償請求訴訟を起こしたことが分かった。

30日、法曹関係者によると、ADORはダニエル本人とその家族1人、さらに前代表のミン・ヒジンを相手に、違約罰および損害賠償を求める訴訟を提起した。請求額は約431億ウォンにのぼるとされ、初回の弁論期日は現時点では未定だという。

これに先立ち、ADORは29日、「ダニエルについては『NewJeans』のメンバーであり、ADOR所属アーティストとして今後とも共に活動することが困難であると判断し、本日付で専属契約の解除を通告した」と発表。あわせて、「今回の紛争状況を招き、『NewJeans』の離脱および復帰遅延に重大な責任があるダニエルの家族1人とミン・ヒジン前代表に対しては、法的責任を問う予定だ」と明らかにし、大きな衝撃を与えた。

また、アン・ヒチョル弁護士（法務法人DLG）は最近、YouTubeチャンネルを通じて、ADORが「NewJeans」を相手に契約違反などで訴訟を起こした場合に想定される違約金額について言及。標準契約書を基準にした場合、違約罰は「契約解除時点の直前2年間における月平均売上額 × 残存契約期間（月数）」で算定されると説明した。

ADORは2023年に1,103億ウォン、2024年に1,111億ウォンの売上を記録。ダニエルの契約満了日は2029年7月31日で、残存期間は約54か月とされている。これを基に計算すると、1人当たり約1,080億ウォンに達する可能性があるという。

一方、「NewJeans」は昨年11月に専属契約の解除を通告し、独自活動に乗り出していたが、ADORが提起した広告契約締結禁止および企画会社としての地位保全を求める仮処分申請がすべて認められ、最終的に既存の所属事務所へ復帰することとなった。メンバーのミンジは現在もADORと協議を続けており、ハニは復帰を確定していると伝えられた。

WOW!Korea提供