“視聴率10%超えがひとつもない”…多彩なジャンル輩出の「MBC演技大賞」、その主人公は誰に輝く?

視聴率だけでなく、話題性でも物足りなさが残る。OTTやケーブル、グローバルプラットフォームの公開の中で、MBCのドラマは、明らかな“キラーコンテンツ”を作り出すことができなかった。一部の作品は、高い完成度に比べて、人気を引き出すことに失敗したという評価も受けている。

このようななか、「2025 MBC演技大賞」の最大の関心事は、当然、大賞の行方だ。圧倒的にヒットした作品がないだけに、演技力や素材の独創性を元にした“無難な選択”がなされる可能性が高いという観測が出ている。最も高い視聴率を占めた「アンダーカバーハイスクール」のソ・ガンジュンと、労務士という職業をドラマ的にスポットを当てた「労務士のノ・ムジン」のチョン・ギョンホが、有力候補として挙げられている。

ただ、危機の中でも、依然として期待できる地点はあるというのが、業界の反応だ。MBCは、地道にジャンルの幅を広げている一方、ドラマの脚本公募展の受賞作をドラマとして製作するなど、完成度の高い台本を発掘しようとする努力を続けている。

ある業界関係者は、「過去に“ドラマ王国”と呼ばれていたMBCが、ことしは、全般的に不振な成績を記録した」とし、「来年には、『判事イ・ハンヨン』を皮切りに、期待作として挙げられる『21世紀大君夫人』まで、ラインナップを予告しただけに、以前のステータスを回復できるのか、注目される」と述べた。


視聴率10%を超えた作品が、たったのひとつもない年。それだけに、「2025 MBC演技大賞」は、華やかな祭りというより、MBCドラマの現在を振り返る場になりそうだ。果たして、大賞のトロフィーを誰が掲げるか、その選択がどのようなメッセージを残すのか、業界の視線が集まっている。

「2025 MBC演技大賞」の大賞のトロフィーは、誰が掲げるのか、関心が注がれるなか、イ・ソンギョン、チェ・ジョンヒョプ、IU(アイユー)、ビョン・ウソク、シン・ハギュン、ホ・ソンテなど、来年のMBCドラマをリードする話題の主役たちがプレゼンターとして乗り出す。

イ・ソンギョンとチェ・ジョンヒョプは、運命のように出会い、凍っていた時間を覚ます予測不可能なロマンス「きらびやかな君の季節に」でタッグを組む。2026年上半期最高の期待作として挙げられる「21世紀大君夫人」の2人の主人公、IUとビョン・ウソクも共に舞台に立つ予定。シン・ハギュンとホ・ソンテ、ドラマ「50%」の中の男同士のコンビケミも期待を集めている。

「2025 MBC演技大賞」は、30日午後8時50分に放送される。

 

WOW!Korea提供

2025.12.23