また、セジョン(世宗)基地に戻ってきた4人には新しいミッションが与えられた。世宗基地では、その月の誕生日の隊員のために月に一度バースデーパーティーをする文化があり、これを4人組が引き受けた。今月の誕生日の隊員が、チョルミョン(太くてコシのある麺を甘辛いタレと野菜であえて食べる韓国料理)と、ロゼ(生クリーム入り)トッポッキ、たい焼きが食べたいと希望した。ロゼトッポッキの主材料である牛乳とクリーム、チョルミョンの主材料であるキャベツがない状況だったが、イム・スヒャンは「南極で一度だけの誕生日なのでぜひやりたかった」と語った。スホも「記憶に残るパーティーにしたい」とバースデーパーティーを準備した。
チェ・ジョンヒョプは特別な日に流氷を飲み物に入れて飲む世宗基地の長い伝統に従って“流氷酒”を作るために流氷を取りに出かけた。氷河から分離した流氷は、南極海を流れる波で押し寄せて世宗基地の海岸に流れてきた。長年の雪が積もった過程で空気が雪の中に閉じ込められたまま氷になり、流氷の中には数千年前の空気が小さな気泡の形で盛りこまれていた。チェ・ジョンヒョプはこれを不思議に思いながら流氷を割って来た。「南極のシェフ」4人組は蕎麦で作ったチルミョン、スープで作ったロゼトッポッキ、そしてカルビチム(カルビの蒸し物)で豪華な誕生日の料理を作った。最後にスホが焼いたたい焼きとイム・スヒャンがデコレーションしたケーキも登場した。クォン・ヨンフン総務は「南極から出る時期が近づき、精神的にも疲れて神経質になる時だが、隊員たちも力をもらったと思う。一生記憶に残る思い出を作ってくれてありがたい」と感謝の思いを表わした。チェ・ジョンヒョプは「心がとてもあたたかくなる感じだった」として、家族のように一緒に過ごした越冬隊員たちとの時間が満足そうだった。
一方、「気候環境プロジェクト - 南極のシェフ」は毎週月曜日0時にU+tvとU+モバイルtvで公開され、MBCでは同じ月曜日の午後10時50分に放送される。







