「合同取材インタビュー」ドラマ「明日はきっと」パク・ソジュン&ウォン・ジアン、砕けた素顔と真摯な想いに迫る



物語は二十歳で恋に落ち、二度の別れを経験した二人が、30代後半になって思いがけない“三度目の再会”を迎えるというもの。異なる年代を演じ分けるためには、外見はもちろん、演技のニュアンスにも細やかな変化が求められる。そこで、その難しさについてふたりに聞いてみると、ウォン・ジアンは、外見の変化が非常に大きかったと振り返る。彼女は「まず外見的な部分でもかなり変化があります。着ている衣装の雰囲気、メイク、ヘアスタイル、見た目だけでもひと目で年代が分かるようなキャラクターなんです。その部分については、監督さんやスタイリストチームとたくさん話し合いました。そして何より重要だったのは、キョンドとの関係をどう描いていくかという点。年齢によって抱える悩みが違うので、それを考えながら呼吸を合わせようと努力しました」と語った。
一方パク・ソジュンは対照的だ。彼は「僕は変化をあまりつけないように努力しました。外見的な部分でも、なるべく変化をつけないようにしました。衣装やメイクなどもキャラクターを表現する重要な要素ですが、そこに大きな変化を加えないことが、キョンドという人物らしさを出すのにむしろ合っているんじゃないかと思ったんです。なので実際、衣装もあまり多く使わず、以前着ていた服をそのまま着回したり、そういうふうに雰囲気を作ろうとしました。外見の表現すらもキャラクターの性格を表すものだと思うので、“この時はこうだろう”ではなく、“ずっと一貫している”という感覚が大事だと思いました」と静かに語った。

インタビューの現場は、日韓の多くの関係者に囲まれていたことやウォン・ジアン自身も緊張しやすいタイプだということもあって、どこか緊張感が漂っていたが、果たしてドラマの撮影現場ではどんな雰囲気だったのだろうか。


パク・ソジュンは「現場の雰囲気は、本当に良かったです。スタッフの皆さんとの息もすごく合っていました。撮影量が多い日でも、みんなで少しずつ努力すれば早く終われるんじゃないかなと思って、お互いにちょっと急かしたりもしながら(笑)、早く終わった日もありました。重要なシーンを撮るときにもたくさん助けてもらいましたし、とても良い現場でした。」と、笑をこぼした。
ウォン・ジアンは「現場の雰囲気はとても楽で、すごく良かったです。私はまだ新人で現場経験も多くありませんが、たぶん長く記憶に残って、あとで懐かしく思う現場になるんじゃないかと思います。撮影が終わって時間が経つほど、ますますそう感じます。私が気楽にいられるように、監督さんもソジュンさんもすごく気を使ってくださいました。本当に感謝しています。とても居心地が良かったです」としみじみとそう語った。

この作品を見た人たちにどんな感情を抱いて欲しいか尋ねると、パク・ソジュンは「誰にでも “初恋” ってありますよね」と切り出し、日本語でも「初恋」と口にする場面もあった。続けて「二十歳から30代後半までずっと見ていられるというのは、ある意味では少しファンタジーのようでもあります。でも、初恋って誰にでも一度はあったと思うので、その時代を思い出せる時間になるかもしれません。もし初恋の人と結婚した人がいれば、「あの頃どうだったっけ?」と振り返ることもできると思います。見る人の立場によって受け取り方は大きく違うと思いますが、僕自身も共感できるポイントが多かったので出演したので、誰もが共感できる部分があると思います。二人のキャラクターを軽く追いながら、共感できる部分は共感して、楽しんでいただければと思います」と語った。
ウォン・ジアンは「何より、気楽に見ていただきたいです。最初はとても遠い話のように感じたんですが、撮影しながら「これは私たちの身近にもある話だ」と思うようになりました。食事しながらでも気軽に見られる作品になればいいし、そう見ていただければ嬉しいです」と話す。するとパク・ソジュンが「たくさん考える必要はないと思いますが、感じるものは多いと思います。なので、ジアンさんは“気軽に楽しめる作品”という表現をしましたが、実際の撮影では本当に苦労して丁寧に作ったので、その感じがそのまま伝わるんじゃないかと思います」と言葉を添えた。

最後に、日本版タイトル「明日はきっと」にちなみ、「明日は◯◯」の◯に入る言葉を挙げてもらった。
パク・ソジュンは少し考えたあと、「明日は早く起きるぞ!(笑)」と答え、「今日は早く起きたんですけどね(笑)」と朝が苦手だという素顔も覗かせた。次に、ウォン・ジアンは「素敵な質問ですね」とふわりと笑を浮かべ、「明日はきっと良いことがある! この作品も同じで、“希望”を語る作品だと思っています。タイトルからも感じられると思いますが、「明日はきっと良いことがあるよ」と誰かに言ってあげられれば良いいですね」と語った。

作品に向き合う真摯な姿勢が言葉の端々に宿っていたパク・ソジュンとウォン・ジアン。そんな中でも時には砕けた言葉で場を和ませてくれたふたり。インタビューを通して、作品の魅力とふたりの熱意が改めて浮き彫りになった。ぜひ、「明日はきっと」を観て確かめてほしい。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC.)

 

韓国ドラマ『明日はきっと』概要
タイトル:『明日はきっと』(原題:ギョンドを待ちながら/英題:Surely Tomorrow)
配信日:Prime Videoにて12月7日(日)より独占配信中、毎週日月に1話ずつ配信
キャスト:パク・ソジュン ウォン・ジアン ほか
監督:イム・ヒョヌク 脚本:ユ・ヨンア 主題歌:ソン・シギョン
コピーライト:©SLL Joongang Co.,Ltd. All Rights Reserved.

 

2025.12.10