「インタビュー」「捏造された都市」作家、「チ・チャンウクの演技はとても素晴らしい。最も輝く宝石はD.O.(EXO)」



Q. ヨハンはこれまで見ることが出来なかったド・ギョンス俳優の悪役演技で話題を集めた。ヨハンというキャラクターを構築する時、そしてド・ギョンス俳優とのマッチングについて考えていたのか?ド・ギョンス俳優のヨハネを見た感想は?

「捏造された都市」で最も輝く宝石はヨハネを演じたド・ギョンスではないかと思う。ややもするとありふれて見られるキャラクターをド・ギョンス俳優ならではの感情と呼吸で、これまで見たことのない悪役を作り出したと思う。ひたすら、ド・ギョンス俳優の力だ。

Q. 毎週公開されるたびに視聴者の熱い反応があった。各回ごとに変化を与えたが、どんなコンセプトで構成したのか?

ひとつの復讐劇だが、見せる形式は毎週雰囲気の違う犯罪娯楽映画を見るような感じを与えようと思った。ひとつのドラマの中でジャンルがずっと変化していくが、俳優の演技の感情や撮影と演出で色々と予期できない難点が多かったが、よく具現してくれたと思う。

Q. 毎回エンディングが印象的だった。次回への期待と興味を刺激する場面とセリフで話題を集めたが、エンディングを構成する際に最も重要だと思った部分があったのか。また毎回エンディングのポイントをどのようにとらえたのかが聞きたい。

テジュンがヨハネに近づく距離と感情をステージ別に分けようと努力した。ヨハネの所に行くためにむやみに出ようとし、誰かわからないのですぐ隣にヨハネがいるのに遠のいたり、罠だとわかっていてもヨハネが教えた真犯人を訪ねるしかなかった。そしてついにヨハネを探して行くその過程でテジュンが感じた感情の頂点を毎回重要ポイントにした。


Q. ヨハネと乳母の関係、隠された物語に視聴者の関心が大きかった。乳母の行方と最後について様々に解釈されているが、この部分について作家の意図があるのかを聞きたい。

乳母は現在のヨハネに大きな影響を与えるしかなかった人物だ。自身の両目を見えなくしたのに、それを愛だと思った乳母がヨハネの死をどのように受け入れるだろうか。もしビハインドストーリーが続くとしたら、その中心に乳母がいるだろう。

Q. テジュンは復讐に向かって最後まで走るが、復讐の最後の選択はヨハネの死ではなかった。テジュンの最後の選択が示す意味は何なのか?エンディングを通じてどんなメッセージを伝えたかったのか?

テジュンは自身を地獄に落としたあいつに復讐をし、捏造された自身の人生を取り戻したかったと思う。そして、いざその瞬間が近づいた時、テジュンは感じただろう。ヨハネを殺したところで、めちゃめちゃになった自身の人生が完全には以前のように戻らないということを。そして、ご存じだろうが、テジュンはこれまで一度も人を殺したことがなかった。瞬間ごとに殺したいと思ったことはあっても、ただ一度もそうしなかったのが「捏造された都市」のパク・テジュンだったと思う。

Q. テジュンの幸せな日常の背後、黒に部屋で誰かがすべてを見守っているような視線が収められたエピローグで見せた理由があるか?

そこに座っているのが誰なのか。乳母なのか、ヨハネなのか、それとも別の誰かなのか。話は終わらず、視聴者の心の中でずっと続くことを願っている。

2025.12.10