「取材レポ」俳優チソン、日本のファンと約1年ぶりに再会! 心温まるトークと歌声で魅了

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イベントの後半では、「みなさんのDJチソンです」と声を弾ませて登場したラジオコーナー「Say Your Story」がスタート。ここでは、事前に寄せられたお便りを読み上げながらトークを展開した。
「子供も手がかからなくなり、余裕ができ始め、そんな時に新しく始めるにはどんなことが良いか?」という質問には、「自分に活力を与えることですね。僕も自分の人生に活力やエネルギーを与えたいと思ってランニングを始めました。ですので、自分のために活力を与えるようなもの、ずっとできなかった勉強をしたり、近場に旅行に行くなどが良いと思います。健康のためにエネルギーを与えるようなことをしたら良いと思います」とアドバイス。
続いて、「誕生日を祝ってもらいたい」というお便りでは、チソンの「お誕生日おめでとう」という言葉に加え、客席全員でバースデーソングを合唱するほっこりとした一幕も。その光景を羨ましそうに眺めたチソンは、「僕も自分の誕生日にみなさんの前に立ちたいです。その時はみんなで歌ってくださいね」と微笑み、会場はさらに温かい空気が広がった。
最後に紹介されたのは、パニック障害で外出もままならなかったファンが、チソンの『キルミー・ヒールミー』に出会い、彼に恋したことで症状が軽くなっていったというお便りだった。そして、会場まで足を運んだそのファンに、チソンは優しく「よく頑張ったね」とエールを送った。お便りには、チソンに苦手なものがあるかどうかという質問も含まれており、彼は過去にパニック障害を経験したことを率直に明かした。
「人前に立つのが怖かった時期がありました。けれど、夢があったから克服できたんです。愛する人がいて、信じてくれる人がいて、それが力をくれました。生きていたら辛くない日はないと思います。でも、その中で僕に力を与えてくれたのは両親で、大人になってからは僕のパートナーのイ・ボヨンさんの愛によって克服されています。今はどんなに辛いことがあっても、妻と子供がその全てを克服してくれる力を与えてくれます。それが愛の力ではないでしょうか。皆さんが元気でいられるように、僕は素晴らしい作品で皆さんに力を与えたいと思います。頑張ってください」。
その言葉に続けて、彼は「お互いに頑張ってと言ってこのコーナーを終えたいと思います」と締めくくり、日本語で力強く「頑張って!」と叫んだ。
そして、力を出してほしいという思いを込めて用意した曲が披露されることに。チソンはラジオDJブース風の席からゆっくりと立ち上がり、ステージ前の椅子に腰をかけ、柔らかなライトに照らされながら、サザンオールスターズの「TSUNAMI」を歌いはじめる。「愛や痛みを抱えて生きる強さ」というメッセージを込めながら、深く温かい声で歌い上げると、会場は静かな感動に包まれた。

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続いて行われた「チソンの知ってるゲーム」では、会場全体が笑いに包まれた。ファンとのジャンケン大会では、「じゃんけんが弱い」と言っていたチソンが、まず小さな子どもと先にじゃんけんをしてあっさり負けて照れ笑い。その微笑ましい様子に、客席からも自然と笑いが起きた。
本番ではじゃんけんが弱いと言っていたチソンではあったが、あっという間に勝ち残りが絞られていき、最後まで勝ち残ったファンには特別なプレゼントが贈られた。さらに、ゲーム前にじゃんけんで負けた子どもにもチソン自らプレゼントを手渡し、ハイタッチを交わすと、そのチソンの優しさにファンの胸もじんわり温かくなり、思わず微笑む声が会場に広がった。
「チソンの観察力」というゲームでは、ドラマ「医師ヨハン」のシーンで埋め尽くされた静止画の中から、「ニューハート」のウンソンを一枚探せというもの。ファンがすぐに見つけてチソンに教える場面もあったが、「僕が探しました」ととぼけることも。

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全てのゲームを終えると、ファンにご褒美としてプレゼントをエアガンで飛ばすサービスもあり、会場は大いに盛り上がった。
心温まる時間はあっという間に過ぎ、チソンは最後のあいさつでこう語った。
「今日はとても幸せな時間を過ごせたので、きっと夜はワクワクして眠れそうにありません。いつもこのように一緒に時間を過ごしてくれてありがとうございます。皆さんのために準備している作品『判事イ・ハニョン』は来年の頭くらいには皆さんにご覧いただけると思うので楽しみにしていてください」。そして会場からの「また来て!」の声に、「皆さんがいらっしゃるんですから来ないとですよね。あまりにも頻繁に来すぎるなんて言わないでくださいね(笑)」と冗談めかして会場の笑いを誘った。
最後に特別に用意した曲を披露する前、チソンは「今日もこのように皆さんと会うことができて幸せでした。皆さんがいらっしゃるから幸せです。それから、みなさんを思いながら作品を最後まで作り上げようと思って何か月間か頑張りました。新しい作品も皆さんに新しい楽しみを与えられることを願っています。いつもお幸せに、元気でまた僕たちが再会するその日まで」と再会を約束し、日本語で「みなさん、愛してる」と伝えると大きな歓声と拍手に包まれた。

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ラストソングはイ・ムンセの「彼女の笑い声だけ」。穏やかなピアノの旋律に乗せて、チソンの静かで優しい歌声がホール全体に広がる。その声の儚さと温かさに、ファンたちは息をのむように聞き入った。歌い終わると、場内は大きな拍手に包まれ、その拍手はアンコールを求める手拍子へと変わる。
アンコールに応えて再び登場したチソンは、柔らかな笑顔でピョン・ジンソプの「鳥のように」を歌い上げる。愛、夢、希望が込められたその歌声は、優しくも力強く、会場全体に温かい空気を届けた。ステージの端から端まで歩きながら、手を振ったりハートを作ったり、一人ひとりの目を見つめるように視線を向けるたび、歓声と拍手が波のように広がった。
チソンの「心が温まる」という言葉どおり、会場は終始、彼の温かいオーラに包まれた。最後にステージを去り、姿が見えなくなってもファンの拍手と歓声は鳴り止まず、ファンは名残惜しそうに見送った。その光景はまるで、会場全体が一つの大きな温もりで満たされているかのようで、誰もがその瞬間を胸に刻み、しばらく余韻に浸っていた。

取材:Korepo(KOREAREPORT INC.)

2025.10.21