2023年5月にミニアルバム『Beginning:The Wind Page』で韓国デビューを果たした6人組のボーイズグループ The Wind。リーダーのキム・ヒス、タナトーン、チェ・ハンビン、パク・ハユチャン、アン・チャンウォン、チャン・ヒョンジュンの6人の平均年齢はデビュー当時16.8歳。K-POPグループの中でも随一の若さだからこそ表現できる「ユースティーン(Youthteen)」というコンセプトを掲げ、The Windは今、彼らにしか表現できないみずみずしさでK-POPシーンに爽やかな風を吹かせている。
今年5月には「KCON JAPAN 2024」に出演し活動の場を日本にも広げると、10月に発売した3rdミニアルバム『Hello:My First Love』では韓国音楽番組で初の1位を番組史上最年少で獲得し、実力と人気を着実に積み上げている。そんな彼らが、『Hello:My First Love』の発売を記念して、日本デビュー前ながら来日イベントを開催。11月29日にタワーレコード渋谷で行われたミニショーケースライブの様子をレポートするとともに、メンバーへのインタビューをお届け。さらにメンバー個別Q&Aで6人の素顔に迫る!
11月29日、開演定刻になると制服ルックのThe Windのメンバーがオンステージし、“친구 사인 아닌 것 같아 (I Don’t Thing)”からライブがスタート。間近で見るThe Wind の姿にWHIZ(ウィズ;ファンの呼称)たちは青いペンライトを揺らしながら大きな歓声を送り、メンバーの溌溂としたキレのあるパフォーマンスで会場はたちまち爽やかな熱気を帯びる。「こんにちはー! The Windでーす!」と会場に集まったWHIZに元気よく日本語で挨拶した後、メンバーひとりずつ日本語で自己紹介をすると、そのたびに会場は大きな歓声と「かわいい!」の声に包まれる。
続くトークコーナーでは、最新アルバム『Hello : My First Love』の中で好きな曲を会場のWHIZに質問したり、事前にWHIZから募った質問にメンバーが答えたりと和やかな雰囲気でトークが進んでいく。アルバムの中の好きな曲を“Way To Home”と答えたヒスは、アカペラで1フレーズを披露。途中からタナトーンがコーラスに加わるとその美しいハーモニーに会場はうっとり。ほかにも、自信のある自分の体のパーツに「ほっぺ。本当にモチモチです」とチャンウォンが答え、クリスマスにやりたいことに「6人で一緒にデートしたい」とヒョンジュンが打ち明け、さらに最近覚えた日本語に「月が綺麗ですね」(ハユチャン)「俺のもの」(ハンビン)と答えると、そのたびに会場から大歓声があがった。「ステージ前のルーティーンは?」の質問には、ステージに立つ前に行う「The Wind×3、ファイティン!」というメンバーだけの掛け声を客席も一緒にやってみるという、ファンにとっては貴重な体験も。
フォトタイムを挟み、最後のコメントでそれぞれWHIZへの感謝と、次に会う機会への期待を語ると、「この衣装でわかりますよね?」(ヒス)と“반가워, 나의 첫사랑(Hello, My First Love)”へ。爽やかな中にも甘酸っぱい切なさを感じるメロディアスなサビが印象的なこの楽曲を、トークで緊張もほぐれたメンバーたちは終始笑顔を絶やさず全力で清々しくパフォーマンス。短い時間だったが、The Windらしさ全開の愛らしさとエネルギーが溢れる時間だった。