劇中、主人公のジフンは誰からも名前を覚えてもらえないまま大学生活を送るが、唯一ジフンの名前を呼んでくれたのがイェウンであり、ジフンにとって人生最も幸せだった瞬間でもあった。そんなジフンを演じたイ・ジフンにとって、人生で一番幸せな瞬間はどんな瞬間だろうか。
「演技で賞をもらったことです。『新米士官ク・ヘリョン』というドラマで助演賞をいただいたのですが、本当に没入して撮影したドラマでした。撮影現場に行って、ご飯も食べずに帰ったら寝てという生活をしていたので、撮影を終えてみたら体重が落ちていました。撮影する前の体重は73キロくらいだったのですが、ドラマが終わってから体重をはかったら63キロくらいになっていました。体の調子も悪い状態で撮影していたのですが、撮影を終えてから年末に賞をいただいたとき、僕が好きな演技で賞をいただけた瞬間は感慨深く、人生で一番幸せな瞬間でした」。
最近感じた小さな幸せも聞いてみると、「朝目覚めたときに、ペットの犬が僕の肩らへんにいるのを見たときです。2匹飼っているんですけど、僕のそばには誰かがいるんだなと思って幸せを感じながら起きます。それから、最近ゴルフも始めたので、それも小さな幸せになっています」と微笑んだ。
劇中、ジフンは執着心の強いストーカーとして、歪んだ愛を表現しているが、イ・ジフンの普段の愛情表現についても気になって聞いてみた。
「家族、友だち、愛する人に対してよく言葉で表現していると思います。『会いたい』『愛している』とかそういった言葉をよくするほうです。スキンシップもする方なので、よく手をつないだりハグをしたりします。なので、たまに親しい男友達に対してハグをするのですが、『やめろー』と言われます(笑)」。
そんな彼にとって、心のよりどころは、「家族」だそうだ。
「僕にとっての心のよりどころは、お母さんとお父さん。家族だと思います。ツラいときとか、人に言えないようなことがある時、僕が誰かに頼りたいなと思う時、妹にも話をします。家族とは一緒にいるだけで心があたたかくなります」。
イ・ジフンの穏やかな表情を見ていると、本当に愛にあふれていることがわかる。だからこそ、劇中のジフンとはまったくの別人に見えてしまい、彼の演技力に改めて驚かされる。そんな彼の次の作品も気になるところ。今後挑戦してみたい役柄やジャンルを聞いてみた。
「もともと、サイコパスのような悪役をやりたいと思っていたのですが、ロマンスをやりたいという気持ちが強くなりました。最近、僕の感情がソフトになってロマンスを観ると感情移入して泣いてしまうことが増えたんです。感性が高まってきている状態になっているので、ロマンスものをやる時がやってきたんだなと思いました。それから、演技に対する意欲は大きいので、これまでやったことのない役柄にすべて挑戦していきたいです」。
映画の公開日に合わせて、来日することが決まったイ・ジフン。ファンとやってみたいことを聞いてみると、「僕はファンの皆さんと一緒にご飯を食べたいです。時間と余裕さえあれば、コーヒーでも一緒にしたいくらいなのですが、それができないのでとても残念です。今後、チャンスがあれば、旅行でも良いですし、実現できるように考えてみます」と話し、日本の印象については、「僕は日本旅行を6回行ったのですが、大阪とか。この前、渋谷に行ったのですが、渋谷から代官山まで歩いて行ったのですが、とても街並みがきれいですて、食べ物もおいしいですし…。僕は花火大会がある時期に行ったのですが、とても美しくて、日本にはたくさん来たいと思う国です。それから、牛かつが本当に美味しかったです! 旅行で1週間日本に滞在したのですが、6泊7日間牛カツだけで過ごしました。本当です(笑)。朝起きて、渋谷に有名な牛かつ屋さんがあるのですが、お昼は簡単にパンを食べるくらいで、夜はまたその牛かつ屋さんに行って食べていました(笑)。牛かつを初めて食べてから、こんなに美味しいものがあるんだってハマってしまい、韓国に戻ってからも食べたのですが、日本で食べたような味ではなかったんです。あと、しゃぶしゃぶも好きです!」と前のめりになって話してくれた。
最後に、日本に来てやってみたいことを聞いてみた。
「以前、ディズニーに行ったことがあったのですが、とても混雑していてアトラクションに一つしか乗れなかったんです。なので、ディズニーに行って5個くらいはアトラクションに乗りたいです(笑)。それから東京タワーに一度も行ったことがないので行ってみたいです。僕はお酒に弱くてビールもコップ半分くらいしか飲めないのですが、最近SNSを見てみたら、六本木に美しいビューを望める居酒屋があることを知ったのでそこでビールを飲みたいです。あとは、日本のドラマに出演してみたいです。日本語はちょっとできますが、本格的に勉強をしないとですよね。ちゃんと日本語の勉強をしてドラマに出てみたいです。以前、僕が日本に行ったときに、東京から大阪に行く新幹線に乗ったのですが、僕のことに気づいてくれた方がいらっしゃったんです。その時は、通訳の方もいたんですけど、いろいろと話していて、『僕が日本で演技をすることになったら人気が出ますかね?』って聞いたんです。そしたら、日本のドラマに出たらファンも喜んでくれると言ってくれたので、いつか牛かつを食べながらロマンスドラマをやりたいです(笑)」。
取材:Korepo(KOREAREPORT.INC)
タイトル:『アンダー・ユア・ベッド』
公開表記:5月31日(金)全国ロードショー
【STORY】
学生時代から誰からも名前すら覚えてもらえなかった孤独な男・ジフン(イ・ジフン)には忘れられない女性がいた。 それは、初めて大学の講義中に名前を呼んでくれたイェウン(イ・ユヌ)だった。 数年経っても忘れられないジフンは彼女を探し出 し再会を果たすも、彼女は覚えていなかった。 再び彼女に強烈に惹かれてイェウンを24時間監視するようになったジフンは彼女が夫であるヒョンオ(シン・スハン)から激しいDVを受けていることを知ってしまうがー。
出演:イ・ジフン、イ・ユヌ、シン・スハン
原作:大石圭『アンダー・ユア・ベッド』(角川ホラー文庫/KADOKAWA刊)
監督・脚本:SABU
配給:KADOKAWA
映倫区分:R18+
コピーライト:©2023, Mystery Pictures, ALL RIGHTS RESERVED
2023年/韓国/韓国語/99分/カラー/スタンダード/5.1ch/原題:언더 유어 베드/字幕:北村裕美
公式HP:https://movies.kadokawa.co.jp/underyourbed/
公式予告:https://youtu.be/jdi0H1wvR08