ミン代表の記者会見以降、世論が揺れ、両者は本格的な真実攻防に突入した。HYBEは記者会見の翌日、ミン代表の記者会見について12種の項目で条目別に反論した。特に、ミン代表が濡れ衣を吐露した「ソースミュージックとミン代表の論争で『NewJeans』のデビュー日程が滞って、『LE SSERAFIM』が先にデビューすることになった」とし、「2グループのデビューが相次いで続き、広報期間を(別に)設定した」と反論した。
当初HYBEは、ADORに4月30日に取締役会を要請したが、ミン代表側が応じず、彼らは30日に法廷審問を通じて会った。ADOR側は結局5月10日まで取締役会、5月末まで臨時株主総会を開くと明らかにした。
その後、株主間の再契約交渉過程を通じてミン代表が「プットバックオプションを30倍に要求した」、「『NewJeans』の代表単独専属契約の解約権を要求した」が知られ、“背任証拠”と見ることができるという解析が出た。
予定通り臨時株主総会が開かれることになれば、HYBEがADORの持ち分80%を持っているため、ミン代表の解任は確実視されている。この場合、カギは解任以降と見ている。ミン代表の解任の正当性の可否によって、取締役会残余任期の間の補償を請求することができる。これによって、“解任”の正当な事由を背任、株主間契約の秘密維持義務違反可否で選り分けるものと見られる。
■ミン・ヒジン記者会見以降の大どんでん返し…「NewJeans」への関心急増
一連の対立がもたらす過程で、世間の反応が変わったのは、ミン代表の記者会見以降だった。いわゆるT.P.Oは普段着、精製されない口ぶりで、「私はこのような人間だ」というアイデンティティを明確に見せたミン代表の記者会見は、既存の形式を完全に壊してしまった破格の代名詞だった。
この日ミン代表は、対立の核心内容である“経営権奪取”疑惑の解明に先立って、自身がHYBEで経験したと判断するあらゆる不利益と、女性社員として経験した社会問題に言及した。事件の争点とは無関係に悪口、品のない言葉を交ぜて吐露するミン代表の話に動いたのは、世間だった。その上、「私があんたたちのように、酒を×飲むのか、ゴルフをするのか」、「女性が社会生活するのはこのように汚い」という部分では、数多くの女性会社員たちが一致団結した。
このような理由で英メディアは、ミン代表が先週の記者会見でHYBEの役員陣を相手に暴言を浴びせた事実に言及し、100の企業の中で女性役員が6%を占める韓国で、男性上司に対する批判が呼応を得ているとみた。
ミン代表の記者会見以降、HYBEとその間の対立は社会、経済、文化全領域で拡張して、全方位論争をもたらした。歌謡界に20年以上携わってきたある関係者は、「ミン・ヒジンというクリエイターは、世間の心理をとてもよく看破している人だ。登場から典型的な姿ではなく、自分を韓国の平凡な女性、会社員に見せ、鬱憤を吐くだけですべての話に説得力を得た」とした。
ミン代表は記者会見当時、“マタドオ”を強調して、“後ろであれこれ言うんじゃなく、かかってくるんなら正面から私に“タイマン(一対一)”でかかって来い」と話した。彼女の発言にネット上では、“真のヒップホップ”とし、ミン・ヒジンを韓国ヒップホップのトップとあおった。彼女が記者会見で着たキャップとTシャツは、すでに全サイズが売り切れた。
「NewJeans」は、すでに4世代最高のガールズグループや、今回の対立で「NewJeans」への世間の関心は、さらに熱くなった。特に、メンバーの半分以上がまだ10代であるため、大人の喧嘩に巻き込まれたメンバーたちに向けられた心配や憂慮も相当である。先月27日に公開され、2500万アクセス数を記録している「NewJeans」の先攻公開曲「Bubble Gum」のミュージックビデオには、「私たちが守ってあげる」、「傷つかずに音楽活動してほしい」などのコメントが相次いだ。このミュージックビデオは、YouTube最新チャート(4月26日~5月2日)韓国週間人気ミュージックビデオと、人気曲部門で1位を獲得した。またYouTubeグローバル週間人気ミュージックビデオと人気曲ランキングでも、それぞれ2位、5位にランクインしている。
WOW!Korea提供