『ビニールハウス』キム・ソヒョン&イ・ソルヒ動画メッセージ&第二弾コメント到着リリース(ミモザフィルムズ)

貧困、孤独、痴呆、介護、虐待、自殺念慮。子供、女性、老人、弱者の誰をも守れない黒の“ビニールハウス”化してしまった現代社会。その脆弱な基盤の上に積み上げられた現代の秘匿を、ヒッチコックやパトリシア・ハイスミスばりのサスペンスが可視化する。すべての連鎖が負に向かうラストは、我々が築きあげて来た“繋がり”の土台を見事に破壊する。

小島秀夫(ゲームクリエイター)

納得できない現実を無理に笑って飲み込み続けている人に観てほしい。この映画の主人公は、まさにそういう人だ。というか、そうじゃない人は少ないと思う。観ていて本当に苦しくなる。

石井裕也(映画監督)

サスペンスというジャンルに収まりきれない様々な社会問題を含む作品。

その時々の選択が人生を大きく動かしてしまう。

果たして何が正解だったのか…

絶望の連鎖に、見終わった後もなお心がヒリつく。

中野有紗(モデル、俳優)

創作以上に狂気的ないま。題材に喰われてしまう映画は多い。

しかし本作は、深刻な社会問題に作劇の胆力が匹敵している。

無情が日常。時代の真実を捉えた、次世代の貧困サスペンス。

SYO(物書き)

こんなに静かに けたたましい物語は 絵画でしか観たことがない

YOU(タレント)

無垢なるつみびと――キム・ソヒョン演じる主人公のとぎすまされた孤独と向き合ううち、そんな言葉が思い浮かぶ。でも、いったい何が罪なのか、考えても答えが出ない。

角田光代(作家)

イ・ソルヒ監督は少しの妥協もせずに、そして無慈悲に、希望のない現実を描いた。その恐るべき手腕によって、観客は、本当の弱者とは誰よりも心優しい人たちなのだということを知る。

桐野夏生(小説家)

なんという負の連鎖。こんな現実があるのだろうか。

どうかバレてくれという気持ちと、どうかバレませんようにという気持ちがごちゃまぜになる。

私は今夜眠れそうにない。

西田尚美(女優)

誰のせいでもなく偶然によって破滅へと転がり落ちてゆく圧倒的な悲劇。しかしそれはどこか喜劇の様相を呈している。私たちの心を抉りながら決して映画の悦楽を手放さないという力強い意志がこの絶望的な物語に希望の光を与える。それがイ・ソルヒ監督の映画のエチカである。

諏訪敦彦(映画監督)

冒頭からどんどん前のめりに...

そして強すぎるラストに呆然。

映画としても観客を離さないけど、

様々な負の連鎖やリアルな問題に

ついても考えさせてくれる。

この作品は一生忘れない!

LiLiCo(映画コメンテーター)

貧困や孤独や病気で絶望した人々が破滅へと突き進んでいく悲しきサスペンス。助けられたはずの人たちを社会は見なかったことにしようと覆い隠す。真っ黒なビニールハウスがその象徴のように静かに佇む。

ビニールタッキー(映画宣伝ウォッチャー)

<順不同・敬称略>

現代の社会問題<貧困、孤独、介護…>に根ざした濃密なサスペンス『ビニールハウス』は、2024年3月15日(金)より、シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショー。

【STORY】

ビニールハウスに暮らすムンジョンの夢は、少年院にいる息子と再び一緒に暮らすこと。引っ越し資金を稼ぐために盲目の老人テガンと、その妻で重い認知症を患うファオクの訪問介護士として働いている。そんなある日、風呂場で突然暴れ出したファオクが、ムンジョンとの揉み合いの最中に床に後頭部を打ちつけ、そのまま息絶えてしまう。ムンジョンは息子との未来を守るため、認知症の自分の母親を連れて来て、ファオクの身代わりに据える。絶望の中で咄嗟に下したこの決断は、さらなる取り返しのつかない悲劇を招き寄せるのだった――。

『ビニールハウス』

監督・脚本・編集:イ・ソルヒ

出演:キム・ソヒョン、ヤン・ジェソン、シン・ヨンスク、ウォン・ミウォン、アン・ソヨ

2022年/韓国/韓国語/100 分/カラー/2.39:1/5.1ch

原題:비닐하우스 字幕:大塚毅彦 配給:ミモザフィルムズ

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【公式サイト】https://mimosafilms.com/vinylhouse/

2024.03.09