海を彷彿とさせる、心安らかになるK-POPソング特集

IU「My Sea」
韓国歌手「IU」が2021年にリリースした、アルバム『LILAC』の収録曲。1番は10代、2番は20代、3番は現在と、私小説のように自分の話を正直な詞と美しいメロディーで歌ったバラード曲。自分のことを愛せなかった少女が「心が貧しかった夜は過ぎ去り、今は自分の海(自分自身)を取り戻した」と体全身で伝えてくる5分16秒は、どんな映画を観たときよりもグッとくる感動がある。

ASTRO「Baby」
韓国ボーイズグループ「ASTRO」が2017年にリリースした、アルバム『Dream Part.01』のタイトル曲。「好きな人の些細な行動に何かと意味を持たせて笑ったり、すねてふくれている時の感情やそんなときに訪れる悩みに落ちて、夜眠れなくなってしまう」という姿を描いたトロピカルなラブソング。ステージパフォーマンスや歌声も比較的ASTROがデビューしてから間もない頃なので、メンバー全員が初々しいのも必見。

Red Velvet「Hear The Sea」
韓国ガールズグループ「Red Velvet」が2017年にリリースした、アルバム『The Red Summer』の収録曲。夏の夜に好きだった人を思いだす一時を静かなピアノとギターの旋律で表現した、ミディアムテンポの曲。ノスタルジックな雰囲気が終始漂っていて、聞こえてもいないさざ波がどこからか聞こえてきそう。


NCT DREAM「Dive Into You」
韓国ボーイズグループ「NCT DREAM」が2021年にリリースした、アルバム『Hot Sauce』の収録曲。感性的なメロディーとスピード感のあるビートのコントラストが魅力的なバンドサウンドベースのR&B。自分と相手の関係を「クジラ」と「海」に例えた独特な歌詞は、まるで小説を読んでいるかのような想像力が沸いてくる。「クジラは水面から顔を出し息をするけど、海のなかでしか生きられない」というアイロニーな運命を「愛」にたとえて表現していることを知ると、元々のタイトルが「DIE4YOU(君のために死んでいく)」なのも納得。

チェ・ユリ「Night Sea」
韓国歌手「チェ・ユリ」が2023年にリリースした、シングル曲。韓国の音楽旅行プロジェクト「旅行:プレイリスト」のOSTとして制作された楽曲。「私たちは静かな夜の海が好きだったよね」というアカペラから始まるこの楽曲は、「私が横にいる 静かに泣いてもいい 曇った心が残らないように 私があなたの海になってあげる」と、夜の海をテーマに人々の慰めとなってくれるような歌詞と、静かな海のようなピアノとギターサウンドが印象的な曲になっている。

WOW!Korea提供

2024.01.07